第50話
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の偉そうな皇太子とは大違いね……そう言えば、メンフィル帝国の跡継ぎってエリゼさんが仕えている皇女様―――リフィア皇女殿下だったっけ?その人って、どんな人なのかしら?)
(まあ、”偉そう”という意味ではリフィア殿下も同じではありますが、印象はセドリック殿下とは異なりますね。)
エフラム達の様子を見ていたユウナはセドリック皇太子とエフラムを比べてジト目になった後アルティナに小声で訊ね、訊ねられたアルティナは静かな表情で答えた。
「そう言えば、貴女がリウイ祖父上の話にあった新たに私達の”妹”になったゲルドさんでしたね。改めてになりますが、よろしくお願いしますね。」
「リウイお義父さんとセシルお義母さんの養女にしてもらったゲルド・フレデリック・リヒター・パリエです。えっと、エイリーク皇女もそうだけどエフラム皇子達もお義父さんの”家族”でいいのかしら?」
「ええ、そうなりますね。―――とは言ってもマーシルン皇家は”少々特殊な皇族かつ家族”ですから、我々への呼び方はゲルドさんの自由にして頂いて構いませんよ。」
エイリークに微笑まれたゲルドは軽く会釈をした後質問をし、ゲルドの質問にサフィナは苦笑しながら答え
「まあ、そうよね。例えばサフィナお姉様の養女になっているセレーネやツーヤ、それにセシルお姉さんの養女になっているゲルドとシズクはレンにとっては”姪”になるから、セレーネ達のレンへの正確な呼び方が”叔母様”になっちゃうもの。この年で、”叔母”なんて普通は呼ばれたくないし、事情を知らない人達も混乱しちゃうでしょう?」
「い、言われてみればレンちゃんとツーヤちゃん達って遠い親戚同士になるから、正確な呼び方はそうなっちゃうよね……」
「ア、アハハ………それはともかく、どうして今回の交流会にエフラム殿下達がゼムリア大陸に派遣されたのでしょうか?”西ゼムリア通商会議”の例を考えると、リフィア殿下が派遣されると思っていたのですが………」
呆れ半分の様子で説明をしたレンの問いかけにリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中リィン達同様ティータは表情を引き攣らせて呟き、苦笑していたセレーネは表情を戻してエフラム達に訊ねた。
「……色々と理由はありますが、我々が派遣された一番の理由は”黒の工房”への対応について、クロスベルと話し合う為です。」
「”黒の工房”………確かアルティナを貴族連合軍に派遣したという結社と同じ”裏”の組織の………」
「―――はい。そしてその拠点の一つは”七日戦役”の際にメンフィル帝国軍によって制圧されています。」
「アルティナ………」
セシリアの説明を聞いたクルトに視線を向けられて淡々と話すアルティナの様子をリィンは心配そうな表情で見つめた。
「
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