第50話
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。」
「御二方の采配のお陰で、父様達やユミルの民達は内戦中でも安心して過ごす事ができました。本当にありがとうございました。」
「フフ、気にしないでください。私達はメンフィル皇族として当然の義務を果たしたまでです。」
「それにシュバルツァー家は元は他国の貴族でありながらも、メンフィル帝国に忠実であり、更にはリィンとエリゼという素晴らしい人材まで輩出してくれたのだから、その恩に報いたまでだ。」
リィンとエリゼに感謝の言葉を述べられた二人はそれぞれ謙遜した様子で答え
「うふふ、”聖炎の勇槍”と称えられているエフラムお兄様にとっては物足りない戦じゃなかったのかしら?ひたすら攻めてくる雑魚ばかりを追い払う防衛戦だけだったのだから。」
「ざ、”雑魚”ってもしかしてエレボニアの……」
「”貴族連合軍”の事かと。」
「レ、レン教官……何もそんな言い方をしなくても………」
「……………………」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの指摘に表情を引き攣らせたユウナにアルティナは静かな表情で指摘し、セレーネは複雑そうな表情で黙り込んでいるアルフィンを気にしながらレンに指摘した。
「フウ………レン、士官学院の教官でありながら領土を守護する為の戦である”防衛戦”を軽く見るような発言は問題があると思いますよ?」
「ただ、エフラム皇子殿下にとっては物足りない戦である事に関しては反論できませんね。エフラム皇子殿下は戦場で常に最前線で槍を振るって武功を挙げてきたメンフィル帝国の”勇将”の一人であられるのですから。」
「別に俺はレン達のように戦を楽しむ趣味はないんだがな…………絶対に民達を戦火に巻き込まない事や戦時中の民達が感じている不安等本国では知ることができない事を知れて、俺にとっても色々と学べる戦だったさ、1年半前の内戦は。―――すまないな。相手が賊軍だったとはいえ、祖国の兵達の命を奪った話なんてエレボニア出身の二人にとってはあまり聞きたくなかった話を聞かせてしまって。」
サフィナは呆れた表情で溜息を吐いてレンに指摘し、セシリアは苦笑しながらレンの意見に同意し、エフラムは困った表情で答えた後表情を引き締めて話を続けた後アルフィンとクルトに視線を向けて謝罪の言葉をかけた。
「いえ………元はといえば、貴族連合軍の愚行が原因で殿下達がゼムリア大陸のメンフィル帝国の民達を貴族連合軍の魔の手から守る為に派遣され、”七日戦役”が終結したにも関わらず貴国に逆恨みをして襲撃をした貴族連合軍は自業自得だと思っていますから、謝罪は不要ですわ。」
「自分もアルフィン殿下と同じ考えですので、自分への気遣いも無用です。」
エフラムに謝罪されたアルフィンとクルトは謙遜した様子で答え
(同じ双子の皇子でもあ
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