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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第262話 文化祭U パーフェクトウェイター(執事?)
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かったとも思える。
「…………。……もうっ。馬鹿」
「ん……。あぁ、シノンも心配かけて悪かったよ」
リズの直ぐ横で きゅっ と制服の端を摘まんで伸ばすのはシノンだ。シノンはこの中でも数少ないリュウキが現実世界ででも戦ったのを見た事がある内の1人。能ある鷹は爪を隠すと言う言葉が当てはまるリュウキ。……と言うより、普段 普通にしてたら 現実で戦いに巻き込まれる様な事は極めてレア(嬉しくない)だと言える。
それはそうと、シノンはリュウキが強い事は知っていた……が、やはりレイナ同様に心配してしまうのも無理はない。あのGGOの事件の時がフラッシュバックしそうだった程だから。
それを察したリュウキはシノンにも謝罪をした。
そんな時だ。
「さっきの男達は、先生達が警察に突き出したんだって。何でも他の出店でも迷惑行為をしてたとかなんとかだって……」
「みたいだな。ったく、自分らの周りに相手にされないからって 情けない事すんなよな」
「ほんと皆無事でよかったよね。うー、私 竹刀持ってきた方が良かったかな?」
「……スグ。それは止めとけって。補導されるかもだろ」
「わ、判ってるよー。じょーだんじゃんっ!」
アスナとキリト、リーファが帰ってきた。
3人は、事の顛末を見届ける為にと状況の説明をしに出ていたのだ。リュウキも行こうとしたのだが、心配している面々を前に出ていくことなど出来る筈もなく、お留守番だったのである。アスナは 皆を見ると手をぱんぱん、と叩いて注目を集めた。
「さて、見事にやっつけて、クエストクリアー!
大団円
(
エンディング
)
に突入〜 って言いたい所だけどー。リューキ君?」
「………はい」
アスナの視線が鋭くリュウキを捕らえる。
最早、何を言われるのか判りきっているだろう。アスナからはまだ受けていないから。
「助けてくれたのに何だけど、ちょっとばかりお説教の時間だよ。もっともっと安全に取り押さえる事だって出来てた筈なんだからね? クラインさんやエギルさん達も傍にいたし、男子達ももうちょっとで戻ってくる所だったし。……最近はあまり見なくなったケド、あまり無茶ばかりしちゃ駄目だからね?」
「う……、あ、ああ 本当に悪かったよ。心配かけてゴメン、皆。……抑えられなくてさ。皆が危なくなりそうって思ったら。次から気を付けるから」
「はい、よろしい! レイもそれで良い?」
「うん。えっと、……ありがとう。リュウキ君」
皆を代表して、レイナが前に出て 曇っていた笑顔が戻り、リュウキに礼を言っていた。
『皆が危なくなりそうって思ったら』
と言う言葉の意味を深く知っているからこそ、理解できるからこそ、心に強く響く。
例えどんな場所ででも、守れる様になりたい。そう言う
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