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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第262話 文化祭U パーフェクトウェイター(執事?)
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初めての文化祭。そしてクラスの皆と協力し合った喫茶店。それを全力で盛り上げようと意気込んでいたリュウキ。
そして ある程度宣伝をして回り、集客率も間違いなく良いと思える様になった頃の事だ。
……事の重大性? に漸く気付く事が出来たのは。
「……キリト」
「んぐっ、んぐっ……。んん? どうした? なんだか神妙な顔して」
キリトは、パンダキャップを外して、ペットボトル飲料水を口に含み 水分補給をしていた。つまり周囲に来場者の姿が見えなくなった事で、少し休憩していた時である。
「少し思ったんだが、オレ達は、喫茶店のおススメはパンケーキだと宣伝して、お客も来てくれている……」
「あー、まぁ な(リュウキが大体集めてるって感じだけど)。でも良い事じゃないか? アスナだってレイナだって料理は超得意。喫茶店メニューなら朝飯前、どころか五つ星レストランに早変わりだって」
アスナやレイナの料理。それは キリトは昔から大絶賛している。食に関心が殆ど無かったリュウキでさえ虜にしてしまった程の高威力を誰が疑う事が出来ようか。だから決して誇張表現などはしていないと自信満々に言えるのだ。
「ああ、確かに。別にオレも疑ったりしてないし、するつもりも無いよ。2人なら当然だって最初から思ってる。……が、それでも、宣伝してるのに2人とも味を全く知らないのはどうだろう? と思っただけだ」
「………」
ここまで言った所でキリトは大体の事情を察知した。
本当の最初。つまり リュウキと出会ったばかりの頃だから、約3年程前になろうか。
当初のリュウキはあまり興味を示していなさそうだった。SAO、つまり仮想世界だからそれも変じゃないと言えばそうだが、それでも アスナやレイナの料理の味を知った。つまり料理、食事の楽しさを知った今だからこそ、気になって仕方ないのだろう。
「素直に食べに行きたいって言えよ……。別にオレ相手に言い繕う必要なんか無いだろ?」
「うっ……。だ、だが、キリトは気にならないのか? 一度くらい、って全く思わない?」
「思わない、って言ったらぜーーーったい嘘になる!! と言うか、よくぞ言ってくれた! と言いたい」
「ほら見ろ……。だが、持ち場を離れるのはどうかと思う。……だから」
「おう!! 交代交代でな!」
「流石。話しが判るな!」
ガシッ! と互いにがっちり握手を交わす2人。
片方はウェイター、片方はパンダと 客観的に見てみると、なかなか変な感じではあるが 2人には関係のない、と言う事で リュウキは 傍にあった自販機から スポーツドリンクを一本購入すると、キリトに放り渡した。
「味の確認をしたら帰ってくる。それまで頼む」
「っとと、おう。サンキュー! 確認と言わず、堪
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