暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第38話 イッセーの苦難、祐斗の仇を見つけます!
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てだ」
「首謀者だと?……復讐が目的か?」
「俺としては仲間を弄んだ奴に一発くれてやりたいだけさ、最終的な判断は祐斗に託すつもりだがな。それで教えてくれるのか?それとも仲間を売るのは嫌か?」
「フッ、そいつはもう私たち教会の関係者ではない。事件が発覚した後、計画の首謀者や関係者は全員死罪になるはずだった。だが首謀者だけが教会から逃げだし今も行方を眩ませている」
「その逃げた首謀者の名は?」
「バルパー・ガリレイ……『皆殺しの大司教』と言われた男だ」


 バルパー・ガリレイ……そいつが祐斗の仇って訳か。


「そいつの居場所は今も分からないのか?」
「ああ、バルパー・ガリレイは教会の追手からも逃げ延びて行方を晦ました。だが今回の事件にもしかすれば奴が関わっているかもしれない」
「何だって……!?」


 ゼノヴィアの言葉に祐斗は驚いた表情を浮かべた。まさか自分の仇がこの町にいるかもしれないとは思ってもいなかったからだろう。


「バルパー・ガリレイは聖剣に強い執着を持っていた、そして今回のコカビエルによる聖剣の奪取……無関係とは思えない」
「教会を追放されたり逃げ出したエクソシストや神父は大抵が堕天使側の勢力に流れ着くわ、そしてバルパーは元大司教だから教会の内部や施設にも詳しかった」
「なるほどな、そのバルパーって奴がコカビエルに協力して今回の事件が起きたのかも知れないって事か。やったな祐斗、仇がすぐそばにいるかもしれないぞ」
「うん、まさかこうも早く出会えるかもしれないチャンスが訪れるとは思ってもいなかったけど……」
「確かに急な話かもしれない、でもこれはきっと神様の導きなんじゃないのか?いや悪魔風に言うのなら魔王様の導きか?」
「あはは、そうだね、きっとそうだ……ようやく見つけたんだ、自分の呪われた過去に、そして仲間たちの無念を晴らせる機会が……!」


 祐斗は決意を込めた眼差しで拳を握った。


「そちらの事情は分かった、バルパーは見つけ次第始末しろと上層部から言われているから場合によっては君たちに譲っても構わない」
「こちらの勝手な事情に付き合わせてもらってもいいのか?」
「木場祐斗からすれば我々教会の者は憎き怨敵そのものだ。確かの聖剣計画自体は畏怖すべきことだが皮肉にもその計画によって聖剣の研究が飛躍的に進み、今では私やイリナのように聖剣を操ることが出来るようになった。だがそれは私たちの都合であり犠牲になった者たちからすれば堪ったものではない、ましてはあの事件の生き残りなら猶更だ」
「ゼノヴィアさん……ありがとう」
「礼などいらないさ、君にそんな言葉をかけてもらう資格は私たちには無い」


 ゼノヴィアにも思う所があるのだろうかその表情は複雑なものだった。確かに聖剣計画自体
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ