機動戦士ガンダム
2099話
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家を貸すなどという真似は出来なかった筈だ。
「セイラはハモンの部屋で決まり、と。そうなると俺はどこに住むかだな」
呟き、ラルに視線を向ける。
「何故そこで儂に視線を向ける?」
「いやまぁ、セイラがハモンの部屋なら、なぁ? まさか、俺が適当な部屋を借りるなんて真似が出来る筈もないし」
いや、やろうと思えば出来るが、そのような真似をすれば面倒事に巻き込まれる可能性もある。
それ以前に、未だに俺はこの世界の金を持っていないのだから、現金を用意する必要もあるしな。
「こちらでアクセルの部屋を用意しておく。お前も儂が一緒より、1人の方がいいだろう?」
「1人の方がいいかどうかと聞かれれば、1人の方がいいのは間違いない」
「金の心配ならするな。シャドウミラーからたっぷりと援助して貰ってるからな」
ラルの言葉は間違いなく事実ではあった。
そもそもの話、建国をする為には相当の資金が必要となる。
戦力的な意味ではシャドウミラーで何とかするし、クレイドルに関してもこっちの持ち出しだ。
だが……人を集める為には、相応の資金が必要となるのもまた事実。
特にMIP社とかのような会社と接触するのであれば、当然のように金が必要となる。
ダイクン派だったり、ダイクン派以外でもルナ・ジオンに引き込みたい存在であったりといった連中と会うにしても、当然その場を整える為には相応の資金が必要となる。
場合によっては、土産という名目で何かを持たせるといった真似をする必要も出てくるだろう。
それに使う資金も、当然ながらシャドウミラーからの持ち出しという形になる。
とはいえ、資金といってもシャドウミラーにはUC世界の金がないので、金や宝石といった貴金属の類を渡す事になっており、それらは現在俺の空間倉庫の中に入っている。
シャドウミラー以外では金や宝石というのはかなり稀少な価値を持つのだが、ホワイトスターにあるキブツを使えばそれこそ幾らでも入手は可能なんだよな。
もっとも、そうやってキブツで作った金とか宝石とかを大量に他の世界に流すような真似をすれば、間違いなく市場が荒れる。
場合によっては大恐慌とかそんな感じになる可能性もあるので、その辺は極力避けるようにはしてるのだが……今回に限っては、話が別となる。
建国する為には、ちょっとやそっとの金塊や宝石といった物を使っても構わないだろうと。
意図的にそういう市場を荒らすような真似はしないように、エザリアから注意はされているのだが。
もっとも、連邦政府は絶対民主主義という風に揶揄されるような、一見民主主義に見えて実際にはそうではない政治形態だ。
それだけに、もし金市場とかが荒らされても、上からの権力で強引にそれを何とかしそうな気がする。……しかもその負
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