機動戦士ガンダム
2099話
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、いい。ただ……海兵隊だろうがなんだろうが、もし俺達を裏切るなんて真似をする場合は、こっちも相応の態度に出る必要がある。それは理解しているな?」
「当然だ」
ラルが俺の言葉にはっきりと頷く。
そこまではっきりとしているのであれば、これ以上は俺が何かを言う必要はないか。
そうなると、次の問題は……
「俺はともかく、セイラをどこに住まわせるかだな。安全性を考えればこのエデンに隠れておけばいいのかもしれないけど、ここに来る客はラルの関係者以外にもいるんだろ?」
「それは、否定せん」
「でしたら、姫様には私の部屋に来て貰えばいいかと」
ハモンの言葉に、ラルは少し考えてから頷く。
「儂もそれがいいと思う。姫様、どうでしょう?」
「私は助かりますが、それでいいのですか?」
セイラが視線をラルを向けたのは、つまりそういう事だろう。
ラルとハモンの2人がどういう関係なのかは、それこそ俺でも簡単に理解出来る。
そうである以上、ハモンの家にセイラがいれば……そういう行為は出来ないだろう。
そう思った瞬間、セイラの視線が俺に向けられる。
どこか責めるようなその視線は、ニュータイプの力で俺の考えを悟ったのか、単純に女の勘か。
「ちなみに、ハモンの家ってのはどこなんだ? 出来ればこのエデンから近い場所だといいんだけど。何かあった時、すぐにセイラをここに匿う事が出来るし」
「ここから歩いて10分もしない場所にあるアパートだ」
ラルの言葉に、それくらいなら問題はないかと考える。
てっきりアパートではなくマンションとかに住んでいるのかと思ったが……いや、ラル家が潰されてしまった以上、それもしょうがないのか?
この店を経営していても、この店に来る客は基本的にはラルの知り合いが殆どで、新規の客はそう多くないようだし。
ああ、でもこういう場所にある店だからこそ、海兵隊とかが来てもおかしくはない、のか?
「では、私はハモンさんに世話になるという事で」
「すいません、姫様。出来ればもっと良い部屋を用意したいところなのですが」
「構いません。忘れたのですか? 私はアルテイシアであると同時に、セイラでもあります。以前はともかく、今はごく普通の一般人として生活しているのですよ。実際、サイド7で私が住んでいた家も、決して大きくはなかったでしょう?」
そう告げるセイラだったが、それは間違いのない事実だ。
それでも一軒家だけあって、アパートよりは広かったが。
普通であれば、医療ボランティアに来た相手に、小さくても一軒家を貸すなどといった真似はしない。
それが出来るのは、やはりサイド7がまだ出来たばかりで住人の数も多くないからだろう。
これでもし住人の数が多ければ、とてもではないが一軒
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