機動戦士ガンダム
2099話
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は中央の市街地のど真ん中に、月のゲートをそのまま入れるようにという形でと調整しているらしい。
簡単に言えば、ど真ん中に穴を開けてゲートはそのまま使えるようにする……といった感じで。
「はい、姫様。この店はアストライア様が有していた店で、それを私が引き継ぎました。店構えも、当時と殆ど変わっていません」
「……そうですか」
セイラは、恐らくこのエデンという店に来た事はない筈だ。
にも関わらず、どこか懐かしそうに店の中を見ていた。
まぁ、ここは酒場だし、セイラがズム・シティにいた時は最大でも7歳の子供だったんだから、そんな子供を酒場に連れて来たりはしないだろう。
「ラル大尉、ご無事で何よりです」
「うむ。何か異常はあったか?」
「特に何もありませんでした。そもそも、ラル大尉達が留守にしていたのは1日にも満たない時間ですから」
「そうか、ならいい。それより……これから、色々な意味で忙しくなるぞ」
「そうですか」
クランプは、ラルの言葉を聞いても特に驚いた様子もなく、それだけを答える。
一瞬事態を分かってないんじゃないかと思ったが、ラルを見る目には強い信頼が見て取れるのを思えば、ラルに言われた事は何でもこなそうと考えているのだろう。
「ラル大尉、俺は海兵隊の方に当たってみればいいんですね?」
「ああ、そうだ。突撃機動軍だけに、接触するのは難しいかもしれんが……」
「マハルの方の伝手を使えば、何とかなりますよ。あそこの連中は何だかんだと仲間意識が強いですから」
そう言い、コズンはエデンを出ていく。
海兵隊ってのは、あれだろう。ラルがホワイトスターで言ってた、自分のせいで汚れ役をさせてしまったって連中。
「ラル、その海兵隊……海兵隊ってくらいだから、実力は間違いないんだよな?」
基本的に海兵隊ってのは、真っ先に敵に突っ込んで拠点を築いたり攻略したりといった真似をする連中で、当然のように損耗率も大きい兵種だ。
だが、そんな激戦の中を生き残るのだから精鋭が育ちやすいし、仲間意識も非常に強い。
……まぁ、それはあくまでも人間の海兵隊の認識だから、MSを使った海兵隊がどういう部隊なのかは、俺にも分からないが。
「うむ。儂も直接会った事はないので噂しか聞いておらんが、戦歴は相当なものだ。……その分、酷使されているとも言うがな」
腕が立つ連中だから、ジオン軍にとっても使いたくなるのか。
その気持ちは分からないではない。
特にジオンと連邦の国力比は1:30、もしくはそれ以上とも言われている。
だからこそ、腕の立つ戦力は有効活用する必要があるのだろう。
ましてや鼻つまみ者だという海兵隊であれば、気遣う必要を感じられないとなっても無理はない。
「そうか。なら
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