猫娘と期末試験編
NO.062 期末試験の翌日
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
無事……無事?、期末試験が終了した翌日に教室ではそれはもう落ち込む姿が目立つ四人がいた。
切島に砂藤、芦戸に上鳴の四人であった。
四人は非常に暗い表情をしながらも、
「みんなぁ……お土産話、楽しみに……ヒッグ……してるねー……」
「芦戸さん! それにみんなも! まだ分からないよ! もしかしたらどんでん返しがあるかもだよ!?」
「おい、緑谷……それは口にしたら無くなるパターンだ……」
出久の発言に思わず瀬呂がツッコミを入れる。
分からなくもない。
相澤はこう言っていた。
期末試験で合格できなかったものはもれなく補習だ!と……。
「うるせぇ! 期末試験で赤点取ったらもれなく林間合宿は行けずに補習地獄なんだぞ!? そして俺らは実技試験でクリアできず……これも踏まえてまだ分らんのなら貴様らの偏差値はサル以下だーーー!! おぉっ!? やわらけ!?」
「キャアーーー!?」
上鳴の行き過ぎた行動が思わず出久の胸に指を突き刺して触れてしまうという暴挙に、出久は羞恥から叫び声を上げ、聞いていた峰田が思わず叫んだ。
「おい上鳴! 何どさくさ紛れにそんな羨ま憎たらけしからん事してんだよ!! おいらも混ぜろ!!」
「てめぇら……なにしようとしてんだ!? あぁんッ!? 特にあほ面! てめぇちょっと後で顔貸せよ、おらぁ!!」
「上鳴くん……ちょっと逝コウカ……?」
最近もう遠慮がなくなってきた爆豪と、出久のセ〇ムなお茶子様によって上鳴はのちに地獄を見ることになる。
そんな騒ぎの中で瀬呂が呟く。
「だけどよ……俺も微妙でわかんねーんだよな。峰田のおかげでクリアはできたものの、途中から寝てただけなんだぜ?」
そう、瀬呂の判定は今一わからない。
果たして赤点なのか、それとも合格できているのか……。
その結果を知らせるものが『バンッ!』と扉を思いっきり開きながらやってきた。
「席に着け! 予鈴はなってんぞ!」
相澤が教室に入ってきたのだ。
それですでに全員は席に着席していた。
教育が行き渡っている証である。
「おはよう。それじゃまどろっこしいのは非合理的なんでさっさと期末試験の結果を教えようと思う」
それによって緊張する一同。
相澤はそんな空気の中で、だが普通に言葉を話してく。
「……非常に残念なことながら、数名が赤点になってしまった。それなので……林間合宿は全員で行きます!!」
「「「「どんでん返しだーーーーー!!!!」」」」
いよっしゃー!と拳を振り上げる赤点者達。
そして、
「筆記試験では赤点はいなかったが、実技試験では切島・芦戸・上鳴・砂藤……そして瀬呂が赤点だ」
「行っていいんすか、俺達!?」
「今から説明するから落ち着け……」
そんな中で、
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ