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翠碧色の虹
随筆二十三:一人っ子と一人でないっ子
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♪ 美夜は少し元気過ぎて困る事もありますけど、楽しいと言えば楽しいかしら?」
七夏「くすっ☆ いいなぁ☆」
笹夜「その『俺妹さん』みたいに、純粋に可愛ければいいのですけど」
心桜「ん? 何かあったんですか?」
笹夜「少し、イタズラ好きな所があって・・・」
心桜「なるほどねー。んで、今日は笹夜先輩がターゲットにされたと」
笹夜「え!?」
心桜「笹夜先輩、ちょっと後ろ姿見せてもらえます?」
笹夜「え!? はい」
心桜「これは・・・やっぱり・・・」
七夏「どしたの? ここちゃー?」
笹夜「え!? 何か付いてるのかしら!?」
心桜「髪にうっすらと型が付いてる!」
笹夜「ほぁー・・・」
心桜「笹夜先輩、頭にバンドでも被せられたんですか?」
笹夜「いえ・・・その・・・」

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

美夜「お姉ちゃんお出掛け?」
笹夜「ええ♪」
美夜「いってらっしゃ〜い!」
笹夜「はい♪」
美夜「あっ! お姉ちゃん帽子っ!」
笹夜「きゃっ!」
美夜「今日も日差し強いよー! あたしの帽子貸したげる!」
笹夜「これは・・・み、美夜っ!」
美夜「わぁー! お河童おねーちゃーん!」

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

笹夜「美夜ったら、後ろからシャンプーハットを思いっきり被せてきて・・・」
七夏「・・・・・」
心桜「・・・・・くくっ! あっはっはー!」
七夏「こ、ここちゃー! 笹夜先輩! すみません!」
心桜「なかなかやりますなー! シャンプーハットは、美夜っちのだったのか!」
笹夜「まあ、私は使いませんから・・・」
心桜「随筆十二、伏線回収完了!」
七夏「え!?」
笹夜「心桜さんっ!?」
心桜「あはは! システム管理領域に割り込みをかける!」
笹夜「何のお話ですか?」
心桜「ここは、あたしが管理しなければ・・・と、思い始めててね」
七夏「ここちゃーは頼りになります☆」
心桜「でもまあ、笹夜先輩もよく引っ掛かりましたよね」
笹夜「それが、ここ最近、何度か同じようなことがあって・・・」
心桜「え!? シャンプーハットを何度もですか!?」
笹夜「いえ、普通の帽子を被せてくれて・・・」
心桜「ほほう〜随分手の込んだ『仕込み』ですなぁ〜」
笹夜「それで、私もすっかり油断してました」
七夏「今度は美夜ちゃんも一緒に−−−」
笹夜「いえいえいえいえ! 大変な事になりますからっ!」
心桜「さ、笹夜先輩が取り乱してる・・・」
笹夜「コホンッ! 少し、お話が脱線しましたけど、妹さんは居れば楽しいですけど、少し困る時もあります」
心桜「笹夜先輩!? そんな早口で・・・なんか、急にたたみ掛けてません!?」
笹夜「そ、そんな事はありませんっ!」
七夏「美夜ちゃんが居ればもっと楽しくなります
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