破 壊 ☆
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全に消滅していく。
傍に佇むリアスは普段とは大きく乖離した今のウィスの姿に驚きを隠せない。
アザゼルはシャルバの身に起きている事象を理解し、冷や汗が止まらなかった。
一誠達はシャルバの身に起きていることが出来ずとも、驚愕を禁じ得ない様子だ。
リアス達、悪魔は今この瞬間、理解せざるを得なかった。
ウィスにとって悪魔を含めた三大勢力を滅亡させることなど片手間で済んでしまうことを。
それを行動に移さないのはウィスの情けか、人柄か、それは分からない。
だがリアスは三大勢力の現状が今後も好転することがなければ、ウィスは将来人外達を滅亡させてしまうのではないかと考えざるを得なかった。
シャルバの姿は未来の可能性ある一つの冥界の果てだ。
ウィスは今すぐにでもこの惨状を創り出すことが出来るのだから。
確かに、自分はウィスに助けられた。
だが、それはそれ、これはこれである。
ウィスが自分に手を貸してくれたのは気まぐれと、ウィスが善良な存在であったことが大きい。
朱乃が自身の眷属でなければ関わりを得ることも出来なかったかもしれない。
リアスは如何に自分が恵まれているのかを実感した。
不甲斐ない姿を見せてしまえばウィスは即座に自分に見切りをつけてしまうだろう。
確信にも似た強迫観念がリアスを動かし、彼女に"王"として、"悪魔"として奮い立たせるには眼前の光景は十分であった。
こうして瞬く間にシャルバ・ベルゼブブという"存在"は消滅した。
時を同じくしてパラレルワールドに存在するシャルバ・ベルゼブブも例外なく消えるのであった。
この日、冥界に存在するシャルバ・ベルゼブブの領土が消滅した。
領主であるシャルバ・ベルゼブブの姿も。
シャルバ・ベルゼブブの領地であった場所は地平線の彼方まで更地が続き、何も遺ってなどいなかった。
更地と化した広大な大地に残るは砂の山。
この凄惨な事件が冥界全土を恐怖に陥れるには十分であった
後日、魔王を含めた冥界の上層部にリアス・グレモリー名義でとある映像が提出された。
そこに映るはウィスとシャルバ・ベルゼブブの姿。
今後、世界がウィスをどう捉えるかは不明である。
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