破 壊 ☆
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彼女もリアス達と同じく身ぐるみを剥がされ、否、全裸にされてしまった。
ここで教会の戦闘服が災いし、公衆の面前で全裸になってしまう。
本当に下着を履いていなかったようだ。
何ともまあ、いかがわしい戦闘服だ。
「フハハハハハ!私を止められる者など存在しない!」
教会の賢者であったモノは高笑いを浮かべ、宙に浮遊している。
公衆の面前で女性を辱めて、この有り様である。
どうしようもない。
次の瞬間、ウィスから放たれた特大の気功波が激突し、粉微塵と化す。
下着諸共、爆発が起き、教会の賢者は半殺しにされた。
教会の賢者事件、無事収束。
黒焦げと化した教会の賢者は天界の遣いに連行され、イリナの任務は達成された。
当人であるイリナは両膝と両腕を地面に付き、項垂れてしまっているが。
「私の、私の……」
「下着ですよね?」
ウィスは意気消沈し、orzの姿勢で沈んでいる彼女に黒の下着を差し出す。
「一応回収しておきました。」
「……。」
彼女は何も応えない。
「どうしました?」
「……。」
怪訝に思い、ウィスは下着を差し出すも、彼女は無視。
呆然とウィスの顔と下着を見詰めるだけである。
「反応がないですね。もしかしてこれは貴方の下着ではないのですか?」
リアス達は皆一様に首を横に振り、否定の意を示している。
ならばやはりこの下着は彼女のものとなるのだが。
「何で……」
「……?」
「何で皆の前で下着を出しちゃうんですか──!?」
「バレちゃったじゃないですか──!?」
折角、この下着のことを皆に隠してこの任務を受けていたのにやだ──!
彼女は涙ながらに不運の絶叫を上げる。
瞳からはポロポロと涙を流し、頬を赤く染めている。
こう、何だろうか。
今のイリナを見ていると何とも形容し難い感情が浮かび上がってくる。
普段は天真爛漫で、元気はつらつな少女の涙ぐむ姿は加虐性を強く刺激する。
「勘違いしているようだが、皆知っていたぞ?イリナが下着を探していることくらい?」
「……。」
ゼノヴィアの援護射撃と見せかけた、止めの一撃。
その口撃はイリナにクリティカルヒットし、彼女の息の根を止めた。
「……いつか断罪してやるぅぅぅ──!」
結果、逃走。
羞恥の余り彼女は逃げ出した。
「それでは次の目的地へと出向きましょうか。行きますよ、リアス。」
「え、何処に?」
疑問の声を上げるリアスを他所にウィスは彼女の首根っこを引っ掴み、飛翔する。
ウィス、何かと冷たい男であった。
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