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天体の観測者 - 凍結 -
破 壊 ☆
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にトラウマと化してしまっていた。

「……覗きの前科がある一誠さんが反論しても説得力がありません。」
「グハッ……!?」 

 アーシアの非難めいた視線に貫かれ、一誠は吐血する。
 力無くその場に崩れ落ちた。 

「許さん、許さん、許さんぞ、貴様ァ──!」

「私の長年の崇高なる研究の成就を邪魔しおって!」

 前方では教会の賢者が下着によってコーティングされた化け物へと変貌を遂げていた。
 本当に下着そのものになってしまったのだろうか。
 教会の賢者の姿は無数の下着に埋もれ、伺うことはできない。


なぁにこれぇ


「私の崇高なる研究の歩みは邪魔させんぞぉ──!」

 激怒した奴はその身から気味の悪い光を放出した。
 モヤモヤとその光はリアス達の身に迫り、彼女達の下着を除く衣類の全てを弾き飛ばした。

「な…何よ、これ──!?」
「不味い……!?」
「キャァアア──!?」
「またこのパターン!?」
「このジャージ、高かったのに──!?」
「ン、ンニャ!?ンニャ!?フシャ──!!(小、小猫!?もう、許さん!?ジワリ、ジワリとなぶり殺しにしてやるにゃ!!)」

 文字通り、身ぐるみを剥がされ、リアス達は赤面しながら混乱する。
 それだけに留まらず、リアス達のブラは外され、全裸と呼ぶに相応しい姿にされてしまった。


なぁにそれぇ


 ウィスは呆れ顔で、眼前の光景を傍観する。
 見れば下着が操られているのか、リアス達は此方へと走り寄って来ていた。
 両手は見事、下着にて背後で拘束されている。

 リアス達の女性特有の柔らかさを直に享受したウィスだが、その顔色が変わることはない。
 今なお彼女達の肢体が全身に当たっているが、ウィスが動じることはなかった。

「皆さん、暑苦しいので離れてくれませんか?」
「言うに事欠いてそれ!?」
「……何か、屈辱です。」
「複数の女性から迫られてなお動じないその精神性、私は感動した、ウィスさん!」
「ウィス、照れてくれてもいいじゃないですか!?」
「何か思うことはないのですか、ウィスさん!?」



いやぁ、まあ。別に何も?



 周囲を見れば一誠がアーシアを抑え込み、抱き締めている。
 上空からは木場が強襲を行っていた。

「目が、目がァ──!?」

 だが、木場祐斗、撃沈。

 下着が顔に叩き付けられ、為す術無く墜落していく。
 永らく生きてきたが女性の下着をあんな風に遣うのは初めて見た。

「私を忘れてもらっては困るわ!神の名の下に断罪します!アーメン!」

 擬態の聖剣を振りかざし、イリナは刀身を奴の脳天へと振り下ろすも、失敗。
 下着が散り、ノーダメージであった。

 
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