第27話:課題消化!(その2:2体目の上級精霊登場!!)
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ンディーネ』も動きやすくなるはずです。
さて、そろそろ炉の方も冷えてきたでしょうから、見てみましょうか。
母上たちと別れて仕事場に戻ってみると、熱気が窓から出て部屋の温度も大分下がったようです。厚いミトンを手にはめて炉の閂を外し、扉を開けてみました。炉の中に残っていた熱気が外に吹き出してきますが、火傷をするほどではありません。
上段の中央に置いた椰子殻炭を慎重に外に出します。見た感じでは良く解りませんね。大分細かくなっていますから、そのままこの前作った吸収缶に入れて、零れないようにしっかりと蓋を閉めます。
出来上がった吸収缶をマスクに取り付けて、顔に装着してみました。
吸気弁と排気弁の動きは問題無いようです。ちゃんと外気が吸収缶を通してマスク内に入ってきます。後はちゃんと空気中の臭気が取り除けるかどうかです。
マスクを着けたまま、『改革推進部』北側に設置してある、公衆トイレの試作品の所に行きました。もう2週間以上使って貰っているので、屎尿も溜まっているでしょう。トイレの裏にある汲み取り口を開けて、中の臭いをかいでみました。ほとんど臭いが感じられません。どうやら成功のようですね。
ほっとしてマスクを外したら、まだ汲み取り口を閉めていなかったので、思いっきり臭かったです。マスクの威力は凄かった。
慌ててマスクをして汲み取り口の蓋を閉めました。そのまま仕事場まで戻りましたが、途中でアニーに見られて変な顔をされました。たしかにマスクをして歩き回っているのはおかしいでしょうけどね。
それから、3日間に渡って保護具作りを集中して行いました。ゴム長靴とゴム手袋も3種類ずつのサイズで人数分渡るように作りましたし、ゴム前掛けも大丈夫です。防毒マスクも出来たので、いつでも作業を開始できます。
先週から、『保健衛生局』は全員で公衆トイレの設置作業に入っています。報告によると、近い方から3つの村で設置が終わって、順次遠くに行くそうです。設置の終わった所から公衆トイレの使用方法と、公衆トイレ以外での用足しの禁止をお触れとして廻し、徹底していきます。
公衆トイレの設置がスムーズに行くようなので、そろそろ『清掃課』の火メイジを決めて連れてきましょう。父上の方には以前から話を通してありますから、直接メイジの詰め所に行きます。
詰め所に入ると、寮などを建てる時にお世話になった土メイジのヴィルムさんが居ました。丁度良いので、火メイジを紹介して貰いましょう。
「こんにちは、ヴィルムさん。」
「アルバート様。いらっしゃいませ。今日はどのようなご用ですか?」
「どうも。実は、私が今行っている事業に、火メイジの協力が必要なので、一人選抜しに来ました。父上の了解は貰っていますので、誰か推薦して貰えますか?」
「その仕事は主
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