機動戦士ガンダム
2098話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かりや美鶴にしてみれば、俺が別の世界に向かうのは初めての事だったんだ。それを不安に思うのは当然だった」
念動力によって、少しでも早くUC世界に――当初はOGs世界の可能性が高いと思っていたが――行く事に急ぎすぎていた。
「全く……分かればいいんだけど。結局こうやってすぐに戻ってきたんだし。言っておくけど、これでこっちの世界で何ヶ月も戻ってこなかったら……」
そこで一旦言葉を切るゆかり。
うん、どんな事を考えていたのかは分からないが、かなり怖いのは間違いない。
何気に、ゆかりって怒らせると怖いんだよな。
……他の恋人達も、怒らせると怖いのは間違いないのだが。
「それで? 向こうの世界はどんな世界だったの? 何人か知らない人がいたけど、その世界の人? 2人、随分な美人がいたけど……」
若干ジト目で見られるのは、ペルソナ世界でゆかりと美鶴の2人を恋人にしたというのをゆかり自身が体験しているからだろう。
「あー……取りあえず、あの2人とはそういう関係じゃない。特にハモン……大人の女の方は、ラピスと話していたラルって男の恋人だしな。……どっちかと言えば、恋人じゃなくて妻って表現の方が正しいのかもしれないけど」
ただ、俺の知ってる限りではハモンはラルと正式に籍を入れるといった真似はしていなかった筈だ。
つまり、言うなれば……
「内縁の妻?」
「ちょっと、何よそのインモラルな響きのする言葉は。それはともかく、じゃあ私と同い年くらいの金髪の子は?」
「セイラか? セイラは、俺が転移したUC世界で国を作る事になってな。その国を率いる女だ」
「……率いるって……あんなに若いのに?」
それを言うのなら、俺だって今は10代半ばの姿になっているのだから、セイラよりも年下に見えてもおかしくはない。
まぁ、俺の場合はそういう風に見せているだけで、実年齢は20代なんだが。
もっとも、20代で国を率いるというのも珍しいのは事実だ。
あ、でもOGs世界には、リクセント公国って10代半ば、それこそ今の俺とそう変わらない年齢で国を率いている例があったな。
「まぁ、色々とあるんだよ」
ダイクン派を弾圧から守る事や、シャアの件、それ以外にも俺には知らせていないだろうが、セイラには色々と考えがあるのは間違いない。
そんな俺の言葉で、本当に深く色々な事情があると判断したのだろう。
ゆかりも、セイラについてはそれ以上は聞いてこず、パーティー会場に戻るのだった。
「そう言えば、アクセル。クレイドルに用意する動物とか鳥とか魚とか虫とか、植物とか、そういうのは結局どうするの?」
パーティー会場に戻ってきてから色々と話をしていると、ふとマリューがそんな風に声を掛けてく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ