機動戦士ガンダム
2098話
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それこそSEED世界にあるオーブの学校では、コーディネイターに負けないくらいの頭脳を持っており、実際に学校のテストでも首位を独占し続けているらしいし。
それだけに、ルリがやらなければならないような宿題……? と、疑問を抱く。
「読書感想文」
「あー……うん、なるほど」
ラピスの言葉に、思わず納得してしまった。
理数系とかを得意としているルリにとって、感想文というのは苦手な分野だ。
元々育ちの影響で、その手の情緒面があまり発達していないというのも大きい。
もっとも、今ではレモンを始めとしてシャドウミラーの面々と毎日のように触れあい、その上でラピスの世話をする事によってその手の感情もかなり豊かになってはいるのだが……苦手なのは変わらないらしい。
それでもしっかりとテストではトップを取ってる辺り、時間を掛ければ何とかなるのだろうが。
「ラピスは読書感想文はいいのか?」
「うん。ルリだけ」
これは、ルリがラピスよりも年上だから、そんな宿題が出た……と、そう考えた方がいいのか?
もしくは、ラピスは既に読書感想文を終わらせたのか。
いやまぁ、どっちもでいいのか。
取りあえず明日にはUC世界にまた行く事になるんだし、今は娘との時間を楽しむとしよう。
「アクセル、その子供がお主の?」
「ああ。ナデシコ世界って世界で養子にしたラピスだ。ラピス、挨拶しろ」
ラルが俺の方に近づいてきて、声を掛けてくる。
ちなみにコズンは、シェリルと美砂に色々とからかわれているが……まぁ、微妙に楽しそうだから、そのままでもいいか。
「ラピス・アルマー」
「そうか。儂はランバ・ラルだ。アクセルには色々と世話になっている。よろしくな」
「……うん」
おお? ラルとラピスの相性が意外といい?
レモン達のような例外を除いて、ラピスがこうまで初対面の相手に挨拶を返すとは、ちょっと予想外だった。
あるいは、これもまた学校に行っているおかげか?
それとも……まさかとは思うけど、『ラ』ルと『ラ』ピスのラ繋がりなんて事はないよな?
「ラルってもしかして、子供好きか?」
「いや……どうだろうな。儂は見ての通り顔が強面だ。そう考えると、子供からは怖がられる事はあっても、好かれるという事は少ない。ラピスだったか。この子は儂の顔を見ても驚いたり怖がったりしないという点では素晴らしいな」
何だかんだと、子供に怖がられないというのはラルにとっても嬉しかったのか、髭の生えた強面の顔に笑みを浮かべていた。
ラピスとラルの2人は、特に何かこれといった会話をする訳ではなかったが、どこか和やかなやり取りをしている。
そんな2人と一緒に会話をしていると……
「アクセルが戻ってきたって聞いたんだけ
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