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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-C犯罪者狩り〜Traitor ? 1〜
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に対してバインドを発動しても、拘束するより先に消失させられてしまう。そこに「高町班長! 援護します!」って、私の班のみんなが来てくれたけど、でも「気を付けて! 魔力が消させる!」って警告すると同時、みんなが一斉にバインドを2人に掛けた。

「え、あれ・・・?」

――リュストゥング・アッブレーヌング――

あっさりとバインドに拘束された2人だったけど、次の瞬間にはまたあっさりとバインドが砕け散った。ダメだ、女性仮面持ちには何か、魔力の結合を分断する魔法みたいなものを有してる。女性仮面持ちが居る以上、魔法での拘束も攻撃も出来なくなる。

「くっ・・・!」

“レイジングハート”を右脇に挟んだ私は、屋上に倒れたままのティアナを左肩に担ぎ上げる。ここは逃げの一手しかない。向かうは屋上の縁。そこから地上へと飛び降りる、っていう方法を選んだ。

「逃がさん!」

――ヘクセ・フェアタイディグング――

「これは・・・!」

女性仮面持ちがベルカ魔法陣のシールドを複数展開して、ソレらがドーム状に配置されたことで逃げ道を封鎖されてしまった。

「「「班長!」」」

「同志ギルは置いていってもらうぞ、高町なのは一等空尉」

――トイフェル・ベライヒ――

「ぐぅ・・・!?」

妙な衝撃を受けたと思ったら、防護服が強制的に解除されて教導隊の制服に戻された。さらに「う・・ん・・・」うめき声を上げたティアナも、セーラー服から執務官の制服へと戻った。

「あたし・・・?」

「ティアナ!」

目を覚ましたティアナを呼ぶと、あの子は両手で自分の頭を触って、仮面や目出し帽を剥がされていることに気付いた。そして「なのはさん・・・」って私の名前を呼んだ。洗脳なんてされていなかった。ティアナは、自分の意思で仮面の大隊に下った・・・。

「どうして・・・」

「くそっ、高町班長を解放しろ!」

「女の方を優先して狙え!」

班のみんなが仮面持ち2人に攻撃を仕掛けて、ティーダ一尉の銃器と女性仮面持ちの強固なシールドで反撃されてしまう中、私は「なんであなたが・・・!」ってティアナを問いただす。

「・・・お兄ちゃ――兄が、兄が生きてたんです。死んだと思っていた兄が・・・。その兄が、あたしを大隊に誘ったんです。局にはもう未来は無い、って・・・」

「だからって! こんな犯罪者の集団に参加して!」

「それでもあたしは! お兄ちゃんとは離れたくなかったんです!」

ティアナと睨み合っていると、「なのは!」って私を呼ぶヴィータちゃんの声と、「第2班、第5班! ここで仮面持ち2人を討つわ!」ヴィオラさんの指示が聞こえた。まさに多勢に無勢。だけど、近接特化の騎士であるヴィータちゃんとヴィオラさんを近付けさせな
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