機動戦士ガンダム
2097話
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と思う人を探すのは難しそうだな」
「何? アクセル、お前は連邦でも人を探すのか?」
俺の口から出たのはラルにとっても予想外の言葉だったのか、驚きの視線を向けられる。
「エレズムとかコントリズムとか……連邦の中にもそういうのに興味を持ってる奴はいると思わないか?」
そう尋ねると、ラルは言葉に詰まる。
実際、そのような人物がいないとは言い切れないからだろう。
「だが、どうやって連邦の者を誘う? 儂には連邦に伝手はないぞ? いや、ゲラートの奴ならあるかもしれんが……」
ゲラートという人物については、ラルから聞いている。
ラルの親友で、現在はキシリア・ザビ率いる突撃機動軍配下に所属しており、闇夜のフェンリル隊という部隊を率いて連邦軍と戦っているらしい。
つまり、連邦軍と戦っているからこそ連邦軍に知り合いがいるかもしれないというのだろうが……
「知り合いは知り合いでも、それは敵対的な知り合いじゃないのか?」
「分からん。もしかしたらそうかもしれんが、違う可能性もある」
「……その辺は行き当たりばったりだな。可能なら探りを入れておきたいところだが」
もっとも、戦場にいる以上はコロニーからでは連絡を取るのも簡単ではない。
ラルの部下にはタチという情報部所属の者がいるので、不可能ではないのだろうが……ともあれ、その辺りは運が良ければ程度に思っておいた方がいいか。
俺が明確に知っている連邦軍の者となると、それこそアムロしかいないが……そのアムロも、今は恐らく原作前だからか連邦軍に所属している訳でもない普通の子供なんだよな。
しかも、最悪な事に俺との接触でトラウマを与えてしまったようだし。
アムロの件もいずれはどうにかしないと。
「アクセル代表、技術班からミノフスキー粒子について質問が来ていますか」
「ん? あー……ミノフスキー粒子については、俺よりもラルの方が詳しいだろ。説明を頼めるか?」
量産型Wが近づいてきて尋ねる言葉に、俺はラルに話を振る。
実際、俺よりもミノフスキー粒子下で戦った経験のあるラルの方がその辺は実感として詳しい筈だ。
「……うむ」
何だ? いつでもあればすぐに答えるだろう質問に、ラルが一瞬戸惑った後で量産型Wとの会話を行う。
そして数分が経ち、それで満足したのか量産型Wは去っていき……
「アクセル、ホワイトスターに来てから、あのようなヘルメットを被った者を多く見るが、あの者達は何だ? 全員が全員、信じられない程に腕が立つぞ」
「……ん? あれ? 量産型Wについて説明はしてなかったか?」
てっきりその辺りについては説明したとばかり思ってたんだが……
その質問に、俺を通して既に量産型Wについて知っていたらしいセイラ以外の
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