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ロボスの娘で行ってみよう!
第70話 第4次ティアマト会戦?
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程役に立つ事は無いですからね」
「ヤン准将は希代の戦略家、戦術家ですな」

ヤンは仏頂面で頭を掻きながら話を聞いていた。
「酷いですよ、あれじゃまるで私が客寄せパンダですよ」
「まあ、有名税だと思って我慢してくれ」
「先輩もお可愛そうに、こんな酷い人達に遊ばれてるんですからね」
「アッテンボローだけだよ、優しいのは」

その後一通り笑いが収まった後で、シトレが参加者全員を見渡しながら尋ねる。

「それで、迎撃だがやはりティアマト星系で行うしかないのかな?」
「確かに、迎撃に適した星系がそういくつも存在する訳ではないですし、その意味での軍事的蓋然性は高い作戦です」
ワイドボーンの秀才的な答えを聞きながら帝国軍の指揮官名簿を捲っていたリーファはその表示されている指揮官達の名前を見て、『あちゃー、厄介なのが出てきたな』と思っていた。

「しかし、態々がっぷり四つになって戦う必要も無いのでは?帝国が皇帝フリードリヒ4世在位30周年に華を添えるために出兵したのは明白です。此処は受け流すのも寛容では?」
ヤンにしては珍しく発言している。

「うむ、長官はどう思うかね?」
「出す艦隊にも依りますね。下手に3や4や6など出したら目も充てられないですな」
「確かに練度不足だからな」

その時それまで、ロイエンタール達の事を考えていたリーファが顔を上げて発言してきた。
「本部長、長官。カプチェランカ基地を放棄しましょう」
いきなり迎撃戦には関係のない基地の放棄を言うリーファに皆がいぶかしむ。

「アッテンボロー准将、基地の放棄とは如何様な事だね」
「はい、今回の帝国軍は恐らく一部の部隊を除き遠征を願っていないでしょう。其処で今回はティアマト星系から先を放棄し、敵に考える時間を与えてやりましょう。進むか引くか、必ず内部に凝りが残ります。その為にカプチェランカ基地を残しておく訳には行かないのです。行きがけの駄賃に潰されては堪りませんし、放棄して玉砕でもしたら市民感情が悪くなりますからね」

「それでその後はどうするのかね?」
「その後主力はダゴン星域で待機します。敵が来れば迎撃し、来なければ別働隊によりイゼルローン回廊出口で威嚇行動を取らせて補給路が切れると不安視させれば、勝手に帰ってくれますよ」

「しかし、それでは消極的過ぎないかね?」
リーファの性格を未だ把握しきっていないボロディンが半信半疑で質問して来る。
「長官、今回は消極的で良いんですよ、敵の指揮官を見ましたが、少将クラスに優秀な人材が多いようです、此処で彼等に経験と武勲をあげさすわけには行けないですから、慌てふためいて帰えるところを嫌がらせの攻撃するのが一番宜しいかと」

「なるほど、心理学という奴か」
「そうですね。新人は戦果が欲しくて先走る
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