遊びは全力が大事
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といい、男同士で座んなきゃなんねえんだよ!? オイラだって、女の子の脇チラやへそチラ、うっかり見えるパンチラ、運がよけりゃあ、横ち−−」
「それ以上はやめろ」
とんでもない変態発言をつらつら並べる峰田の頭を、切島が叩いて止めさせる。そして、
「ほら早くいこーぜ」
「あ、あぁ。 悪ぃな、緑谷」
「う、うん。 僕は気にしてないから大丈夫だよ」
切島は緑谷に謝って、ホラー系VRゲームの巨大な車に乗り込む。 席順は、
最前席を、切島、峰田、緑谷。
中央席に、上鳴、耳郎、芦戸、蛙吹。
後部座席に、八百万、緋奈、葉隠、麗日。
「くぅ!? 桜兎のクソリア充め!イケメンなんて滅びやがれ!!そうすれば必然的にオイラがイケメンになるのに!!」
「少しは黙ってろよ、お前」
「お、落ち着いて、峰田君」
最前席は落ち着きがなく、
「ちょーやべぇ! ホラゲとかぜってぇおもし−−ちょ、待っ!? 耳郎! おまっ、つねんなって! いた、いただだ!?」
「う、うるさい! い、イヤフォン目にぶっ刺すよ!?」
「響香ちゃん、怖いの苦手ー?」
「落ちいて、耳郎ちゃん」
中央席は、上鳴がホラゲが終わるまで生きているか心配で、
「怖いのは苦手ですが、ヒーローたるもの幽霊程度に恐怖してはいけませんわ」
「ワクワクドキドキ!!」
「うー! 早く始まんないかなー!」
「う、うち、怖いの苦手」
温度差の激しい後部座席。
ホラー系VRゲーム『ゾントピア』。 巨大な車のデザインをしたボックスの中で、それぞれの席にあるVRゴーグルを利用して行う大人気ゲームだ。 タイトルが変なのは気にしない様にしている。ストーリー設定は、『プレイヤーが探検家となり、『理想郷』と呼ばれる廃都市に突如現れた化物の謎を解く』というものだ。 人数分の百円玉を入れる事でプレイができる。
「全員、お金入れたか?」
最前席の切島が後ろを振り返り尋ねる。
「ちょっと待ってくれ。 ほら、さっさと金入れろって、耳郎!」
「う、うるさい! バカ! ちょ、か、勝手に手を動かさないでよ!? い、いや、まっ−−」
投入口にお金を入れたくない耳郎に殴られながら、上鳴は無理矢理、手を動かし投入口に金を入れ、強引にVRゴーグルをかけさせた。
「よ、よし。 俺らはもう準備おっけーだ」
「そ、そうか」
「さりげなく腕を触るなんて羨ましすぎんだろ!? オイラなんて、オイラなんて・・・どう頑張ってもむさ苦しい男どもの腕しか触れねえんだぞ!!」
「いちいち叫ぶな、峰田」
上鳴と耳郎の取っ組み合いに食いつく峰田の頭をチョップして黙らせる切島。 そんな騒がしい最前席と中央席と違
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