遊びは全力が大事
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うまく制御できていないということ・・・ブツブツブツ」
「やめて、怖いわ。 緑谷ちゃん」
「ある意味、才能やね」
緑谷のブツブツモードに、蛙吹と麗日が言葉をかける。 それに緋奈達は同意するように、うんうん、と首を縦に振る。やがて、注文したパンケーキと飲み物が運ばれてきた。
「ほら、緑谷。 パンケーキ来たから食えって」
「ご、ごめん!」
ブツブツモードの緑谷の背中を切島が軽く叩いて、食うように促す。既に他のメンバーは食事を開始していた。
「んだこれ、クソうめぇ!!」
「さすが、プロヒーローおすすめのお店ですわね」
「けろっ♪」
「うんまーい!!」
「こんなうめえぇのかよ!このパンケーキ!!」
「なにこれ! 普通にうまい」
「こんな美味いパンケーキ初めて食べたよ」
メープルシロップたっぷりのパンケーキに、ホイップクリームをつけて口に含む度に、緋奈達は幸せそうな笑みを浮かべる。その後は、黙々とパンケーキを食していき、
「ふぅ〜、食った食ったぁ!」
「じゃあ、次行くか」
「うん、そうだね!」
お腹いっぱいになった緋奈達は、お会計を済ませてカフェを出る。
「なぁ、上鳴。 つぎどこ行くんだ?」
「あー、とりあえずゲーセン?」
切島に上鳴はそう答える。そして、ゲーセンまでの道先を、他愛のない会話をしながら歩くのだった。
?
ショッピングモール3Fのゲームセンター前。
「ここのゲーセン、リニューアルされてんじゃん!!」
上鳴が興奮したように、入口前の上に掛けられた『更に進化したNewゲームセンター!!』という看板を見て大声を上げた。かくいう、緋奈も興奮していた。というのも、彼は台のゲーム好きだ。家には昔のゲーム機から最新のゲーム機まで揃っている。どれもこれも親から貰った生活費とお年玉を貯めて買ったものだ。
「まずどれやるー?」
「そーだなぁ。全員でやれるもんっつうとなぁ」
「おい、お前ら! アレとかどうだ!? アレなら全員で出来るぞ!!」
ゲームセンター内で歩き回っていると、峰田が大声を張り上げて、とある場所を指差した。 緋奈達はそちらの方に視線を送ると、
「巨大な車?」
上鳴がそんな言葉を零した。確かに彼の言っている事は合っている。峰田が指差したゲーム機器は、巨大な車の窓やら扉などに真っ赤な血と手形の付着したデザインのホラー系VRゲームだ。
「ほら、ここに12人までOKって書いてあるしよ! やろうぜ、このゲーム!」
「いいけど、峰田は俺らと同じ席な」
一人鼻息荒く興奮している峰田に、切島が緑谷と自分を指さした後、そう言い放つ。その瞬間、
「何でカフェん時といい、ゲーム
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