暁 〜小説投稿サイト〜
僕のヒーローアカデミア〜言霊使いはヒーロー嫌い〜
USJ in 山岳ゾーン
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「うぅわ!!!」

「・・・んぐ!?」

黒い背景に白い稲妻が走るヒーローコスチュームに、『特製電子変換無線』を右耳につけた上鳴と、口元あたりにスピーカーの取り付けられた長めのウインドブレーカーを着込む緋奈は、(ヴィラン)達から逃げていた。

「コエー!! マジ!! 今、見えた!! 三途見えたマジ!! なんなんだよ、コイツらは!! どうなってんだよォ!!!?」

「やばっ、マジ。 お、ぅえ。 あ、吐きそう」

(ヴィラン)の攻撃にビビる上鳴と、違う意味でヤバい緋奈は、模造の小剣と、細長い鉄の棒を各々手に、応戦する耳郎と八百万の近くへと避難する。

「そういうの後にしよ」

「ええ、そうですわ。この数を早く何とかしなければ、緋奈さんが吐いてしまいますわ」

「いや、あいつもうリバってんぞ!?」

「「え?」」

上鳴の言葉に緋奈の方を向くと、

「」

床に四つん這いになって、昼に食べた物を全て吐き出す緋奈の姿があった。

「ちょ、アンタ何こんな時に吐いてんの!?」

「ひ、緋奈さん!?」

「リバってる場合じゃねえぞ! 桜兎!!」

八百万達は緋奈にそう声をかけるが、絶賛嘔吐中の緋奈は言葉を返すことが出来ない。ただ、そんな彼らを待ってくれるはずもなく、

「へへへ! 今がチャンスだ!」

「よそ見してんなよ、イヤフォン女!!」

「テメェもだぜ、ゲロ吐き中の兄ちゃんよォ?」

(ヴィラン)達が襲いかかる。

「緋奈さんはやらせませんわ!」

「マジあとでなんか奢れよ! 桜兎!!」

「こんな時に面倒事増やさないでよ!」

八百万達はそう叫んで、(ヴィラン)達の攻撃をあらゆる手段を使って凌いでいく。ただ、集団相手に四名(一人嘔吐中)では勝ち目がない。どれだけ凌いでも、時間が過ぎていく度に八百万達のスタミナが減っていくだけで、伸ばせば伸ばすほど勝ち目が薄れていく。

「つーか、あんた電気男じゃん。 バリバリっとやっちゃってよ!」

「あのな、俺の個性はそんな便利なもんじゃねえんだよ!? 電気を纏うだけだ俺は!
放電できるだけど、操れるわけじゃねーから、3人とも、巻き込んじまうの!あれだ!轟と一緒よ!? つーか、俺にも武器くれ! それに救けを呼ぼうにも特製電子変換無線(こいつ)、今ジャミングヤベぇしさ。 いいか!? 二人とも! 今、俺と緋奈は頼りになんねー!!頼りにしてるぜ!!」

長々と言葉を並べる上鳴。

「男のくせにウダウダと・・・じゃあさ、人間スタンガン!!」

「マジかバカ!!!」

情けない上鳴に呆れる耳郎は名案とばかりに、上鳴の背中を蹴った。 そしてその方向には、(ヴィラン)がいた。

「へへへ、自分
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ