USJ in 山岳ゾーン
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から死にに来8t−−ぐわああああ!?」
敵が拳を振りかぶった瞬間、帯電状態の上鳴が身体に触れ、電気が迸った。
「あ、通用するわコレ! 俺強え!!」
バチバチと全身で敵を痺れさせる上鳴。
「ふざけんなよ、ガキィ!!!」
と、上鳴めがけ敵が二人、襲いかかる。 テレビほどの大きさの岩が振り下ろされ、直撃する瞬間、上鳴を守るように風が生じた。その風は増殖し、的確に敵だけを切り裂いていく。真っ赤な血が風に溶け込み、真紅の風と化す。それを起こしたのは、先程までリバースしていた緋奈だ。
「うっぷ。 ・・・気持ち悪い」
顔色の悪いまま、両手で風を操り続ける。五分間ほど風を操り、やがて効果が消える。その頃には全身に無数の切り傷を刻まれた敵だけが地面に倒れていた。中には、目を切り裂かれた者や耳を裂かれた者、身体の一部に深い切り傷を刻まれた者がいた。ただ、数人ほど、風を凌いだ敵がいたようだ。
「う・・・おぇぇぇぇ!!」
再び嘔吐感に襲われた緋奈は、リバースを再開する。
「あの野郎! ぶっ殺してやる!」
「死にやがれ、クソガキィ!!」
「ヒャッハー!!」
同胞をやられた怒りというより、子供に付けられた小さな傷に怒りを示した敵達がリバース中の緋奈の背中めがけて、ナイフや拳、鞭に爪、といったあらゆる攻撃手段を振り下ろす瞬間、
「出来た!!」
八百万がそう叫んで、緋奈に襲いかかる敵達を鉄の棒で振り払った。 そして、耳郎と緋奈が近くにいるのを確認し、
「時間がかかってしまいますの。 大きなものを創造るのは」
ムクムクと背中の服の素材が形を変え、大きなシートが形成された。そして、それに隠れる八百万は、
「厚さ100ミリメートルの絶縁シートです。 上鳴さん」
隙間から上鳴にそう声をかける。
「・・・なるほど」
ニヤリと上鳴は笑い、
「これなら俺は・・・クソ強え!!!」
全ての電気を身体から外へと放出させた。その電気は絶縁シートにより安全な八百万達を除いた敵だけに感電した。バタバタと敵が倒れ、無力化に成功する。
「さて・・・他の方々が心配・・・合流を急ぎましょう」
「それもそう・・・ごぶァ!?」
「なにこっち見ようとしてるの!? バカ!!」
八百万の方に視線を移そうとしたタイミングで、視界に耳郎の拳が見えたと思ったら、視界一面に肌色が見え、それと共に強烈な痛みが顔面を襲った。
「な、何するのさ、響香ちゃん?」
「わ、わぁ!? 今、ほんと見ちゃダメだから!あれだから! 服がちょ
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