影に潜む悪意
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いんだからさ、多数決で決めた方がいんじゃない?僕が黒板に書くから、みんな、メモ用紙にクラスメイトの名前を書いて教壇に持ってきてよ」
と提案する。
「まぁ、それなら皆、公平か」
騒いでいた生徒達はそう納得して、それぞれ配られたメモ用紙にクラスメイトの名前を書きはじめた。暫くして全員が提出し終わり、緋奈はその紙を一枚一枚確認して、黒板に名前と投票数を書いていく。
結果はこうだ。
桜兎 緋奈:4票
緑谷 出久:4票
八百万 百:3票
爆豪 勝己:1票
その他:1票
「・・・僕に入れた人、怒らないから素直に挙手」
緋奈は投票結果を黒板に書き写したあとに、クラスメイト達にそう声をかける。 と、その中の四名が視線を逸らした。そのメンバーというのが、切島・上鳴・芦戸・葉隠(視線が見えないので微かな制服の動きで判断)。
「キリ君とミーちゃんは委員長やりたいとか言ってたのに、なんで自分に入れなかったの!?」
「いや、その。よく良く考えたら、お前って小学校ん時、委員長やってたろ? だから、お前の方が向いてる気がしてよ」
「うんうん!緋奈ちゃん、とても頼もしかったからね!」
「昨日の戦闘訓練、凄く頼もしかったよ!」
「俺はお前になら任せられると思ってな」
切島達は意外と理由があって投票したらしい。ふざけた訳では無いということを理解した緋奈は溜息をつき、
「まぁ、僕の投票は無効になるから意味無いけど」
結果は委員長は出久、副委員長は八百万になった。
ちなみに出久に入れた生徒は飯田・麗日・蛙吹・尾白の四名。
八百万に入れた生徒は、緋奈・轟・八百万の3名。
結果を熟睡する相澤に伝え、HRが終わった。その数分後に、英語の課題をやっていないことを思い出し、プレゼントマイクに反省文を渡されたのだった。
?
午前の授業が終わり、昼食の時間帯。 大半の生徒は食堂に向かった。いつもは弁当で済ます緋奈だが、今日はあのニュース番組のせいで弁当を作り忘れた為、出久・飯田・麗日の三名と食堂にいた。
「初めて来たけど、結構混んでるねー」
緋奈はクックヒーロー『ランチラッシュ』が取り仕切る『LUNCH RUSHのメシ処』の利用者の数を見て、素直な感想を告げる。
「そうえば、緋奈君は食堂の利用は初めてだったな」
「そうなんだよねー。だから注文とかどうすればいいのかわかんないんだよー」
飯田の言葉に頷いて、首を左右に振る。
「あぁ、それなら簡単さ。 この列の先頭にある食券売り場で食券を購入してランチラッシュに渡すんだ。その後は注文が出来次第、受け取っていく流れだ」
「ふむふむ。 定食屋さんと同じ感じってことだね」
「あぁ、
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