影に潜む悪意
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子達と登校したり帰ってるけど、もうヤッたのか?」
かがみ込んで耳を寄せた緋奈に耳打ちするように意味のわからない質問を小声で尋ねてきた峰田。
「ヤッた? なにを?」
「バッカ! 決まってんだろ。 S○Xだよ!S○X!!」
「・・・セッ・・・何言ってるんだよ!そんな事してないよ!峰田君は僕をどんな人だと思ってたの!?」
「ハーレムクソリア充だと思ってるよ!お前はオイラが持っていないイケてる要素の塊だ! イケメンなんて死ね!」
と、何ともひどい言葉を浴びせてくるブドウ頭の変態少年、峰田。 一昨日、連絡先を交換した際に軽く話してみたが、かなりというかとてつもないほどに性欲に飢えた変態だった。 見た目は可愛ほうだというのに性格がそれを台無しにしている為、昔から女子にモテたことがないという残念な人生を送っている。
それから数分間ほど、クラスメイト達と談笑していると、始業のチャイムが鳴り、担任の相澤が教室に入ってくる。緋奈達は急いで各々の席に腰を下ろした。それを確認したあとに、威圧的な雰囲気を纏わせて、
「今日はお前達に学級委員長を決めてもらう」
「「「学校っぽいの来たーー!!!」」」
また個性把握テストのような抜き打ちテストがあるのかと思ったがあまりにも普通すぎる内容に安堵すると共に拍子抜けしてしまう。
普通の学校であれば、委員長何ていう雑務仕事をやりたがるような生徒はいない。ただ、ヒーロー科を目指す者達にとっては逆だ。集団を引っ張る係=トップヒーローの素質がある生徒という肩書きを手にすることが出来る。その為、ヒーロー科の生徒達にとても人気な役職だ。
「委員長!! やりたいです、ソレ俺!!」
「ウチもやりたいス」
「リーダー!! やるやるー!!」
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!!」
皆、良い返事をして手を上げ主張する。
(みんな、真面目だねー)
緋奈はそんなクラスメイト達を眺めながら、興味無さそうに心の中で呟いた。
「静粛にしたまえ!! 多をけん引する責任重大な仕事だぞ…! やりたい者がやれるモノではないだろう!! 周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…! 民主主義に則り、真のリーダーを皆で決めるというのなら……これは投票で決めるべき議案!!!」
「そびえ立ってんじゃねーか!!何故発案した!!!」
そう発案する飯田の手はそびえ立っており、誰もが心の中でツッコミを入れていた。
「せんせー、僕、委員長なる気ないんで抜けていいですかー?」
寝袋に入り睡眠体勢に入っている相澤に、緋奈が尋ねる。
「好きにしろ」
「ありがとーございまーす!」
そうお礼を言い、
「みんな、互いに知ってることも少な
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