決着とその後
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&【ロープ】!」
個性を発動する。 それに伴い、両の掌から爆炎が噴出し、確保テープを燃やし尽くす。 さらに同時に出していたロープを八百万に伸ばすとともに、
「まだ終わらないよ! 【重力】!!」
重力の力を八百万と轟に集中させ、動きを完全に封じる。
「ぐっ、・・・動けねぇ」
「や、やられましたわ」
重力によって自由を奪われ、轟と八百万が悔しさに表情を歪める。それに対し、完全に主導権を握った緋奈は、敵顔負けの嘲笑を口元に刻んで、確保テープをビィーと伸ばす。
「へっへっへ。 残念だったね、ヒーロー! これで僕達の勝ちだよ。 フハハハハ!!」
勝ち誇った笑みを浮かべて、轟と八百万の身体に確保テープを巻いた。そしてそれを終えた後に、指パッチンして、二人にかけられていた重力の効果を消す。 そのタイミングで、
『・・・敵チーム、WIIIIIN』
勝利を報せるオールマイトのどこかテンションの低い声が響き渡り、緊張が解けた緋奈はどさりと床に尻餅をつき、
「・・・ち、ちびるかと思った」
勝者にしては情けのないセリフを吐いたのだった。
?
FコンビとAコンビの屋内対人戦が終わった後、先程まで緋奈達の戦闘が映し出されていたモニターがたくさん置かている待機室に戻った緋奈達が見たのは、隅の方で筋肉の塊こと、オールマイトがしゃがみこんで指で床をなぞっている姿と、それを宥める生徒達の姿だった。
「・・・どういう状況?」
緋奈はそんなおかしな光景に若干、戸惑い気味の表情で呟く。と、背後の方から、
「お前が、オールマイトに言ったことを思い出してみろ」
負けたのにすまし顔の轟がそう告げて、部屋の隅に向かう。
「・・・? なんの話してんの、あの半分君」
緋奈は、意味がわからない。と両手を広げ首を横に振った。
「緋奈ちゃん!多分、筋肉ダルマとか、筋肉ハゲの事じゃないかな?」
確保テープを解いて、手袋とブーツを履いた葉隠が、緋奈の肩をトントンと優しく叩いて、轟の言いたかった答えを教える。
「あぁ、そんなこと。 やれやれ、平和の象徴のくせにメンタルは脆いなんて情けない」
緋奈は、呆れたようにため息をついて、
「オールマイト先生〜! 次に進んでくれませんか〜? 相澤先生に、合理性に欠けるって言われますよ〜! プロヒーローなら時間守らないと〜!!」
絶賛落ち込み中のオールマイトに、早く次に進め。と催促する。その態度に更にダメージを受けてオールマイトは表情を曇らせた。
「ば、バカ! あんまオールマイトのこと弄るなって。図体の割に繊細なんだから!」
切島が緋奈の頭を叩いて、そう告げる。
「チェ。 キリ
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