雄英式『体力測定』
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
と自己紹介を交わしながら、測定する。結果は、両方とも74キロ。
(これはいい方だね)
中間順位を目指す緋奈は満足満足と頷く。そのあとも芦戸→蛙吹→麗日→葉隠→八百万という順番で握力を測定する。楽しそうに女子グループの中で談笑している緋奈を見て、金髪チャラ男と峰田が嫉妬していたのは知るよしもなかった。
四種目目『立ち幅跳び』。 男子が最初で、女子が最後という順番に測定する。
「これは得意分野かな」
緋奈は、相澤からの説明を受けながら告げる。と、その隣に並んでいた金髪チャラ男(?)が、
「確かにお前の個性、凄かったもんなー!」
話しかけてきた。
「・・・あの、どなたですか?」
「あぁ、わりぃ。 まだ名乗ってなかったな! 俺は上鳴電気。 個性は『帯電』だ」
「そっかぁ。 よろしくね、上鳴君」
「おう、よろしくな! 桜兎」
ただのチャラ男かと思っていたが意外と話の通じるタイプで良かった。 徐々に測定が終わっていき、測定が終了。結果は緋奈が『自然干渉』で風を使用し一位。二位が蛙吹となった。
五種目目『反復横跳び』。 各自二人組を作って、行う競技。 片方が先に測定し、もう片方はそれを数える。緋奈は相変わらず八百万とペアを組む。
「んじゃ、最初にやる奴は準備しろ」
ストップウォッチを手にした相澤の指示に全員が位置につく。 それを確認した後、
「では、始め!」
スタートの合図を告げた。二十秒間、足を止めずに左右に動き続ける。これにはかなりの体力と俊敏性がとわれる競技だ。八百万は体力はある方で俊敏性もまぁまぁあるが、それは同年代の同性と勝負した場合の話だ。暫くして、笛の音がなり、測定が終了する。
「お疲れ様、八百万」
帰ってきた八百万にタオルを渡しながら声をかける。
「ええ、ありがとうございます。 緋奈さんも頑張ってくださいね」
「うん!頑張ってくるよ!」
んしょ、と起き上がり、軽く伸びをした後、準備位置に立つ。自分の前には峰田が立っている。そして、相澤の声がなり、測定が開始する。
(これも個性はいらないかな)
息を乱れさせることなく、自分のペースで無駄な動きを最小限まで抑え、ブヨブヨとした玉(?)の集合体で左右に動きまくる峰田に次ぐ、二位となった。
六種目目『上体起こし』。 これも各自二人組で行う競技。相変わらずの緋奈&八百万ペア。交互に測定し、A組トップは、細目で地味な顔立ちをした尾白猿夫。 最下位は緋奈となった。 というのも、緋奈は昔から上体起こしがとても苦手なのだ。
七種目目『持久走』。 A組全員で同時に測定する。全員がスタート位置につき、相澤がスタートの合図を鳴らす。それと同時に大半の生徒が各々
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ