入試
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
・・? だ、誰?」
「それは後でいいかな? 今からアレ倒してくるから」
緋奈は足以外に怪我した部分はないかを瞬時に確認し、そう声をかけて、立ち上がる。
「これは禁じ手なんだけど、そんなこと言ってられないかな」
緋奈はそう呟き、手ぶらの状態で0P仮装敵に向かっていく。個性を使わず、無謀だと避難した受験生達が叫ぶ中、緋奈は歩くのをやめた。徐々に近づいてくる0P仮装敵の巨大な足。やがて、数メートルの差になり、次、0P仮装敵が一歩進んだら、緋奈は潰され死ぬ。そして−−足を上がり、緋奈を踏みつぶ−−
「【後ろに下がれ】」
さなかった。 更に驚くことに、0P仮装敵が前に出した足を止め、ゆっくりとした動きで後ろに下がった。
「【自分を殴れ】」
緋奈がそう言葉を紡ぐと、0P仮装敵は、自身の巨大な機械の拳を、動くために必要な動力源のある顔にぶつけた。しかもフルスイングでだ。ドデカイ衝撃が生じ、0P仮装敵はビルを巻き込んで倒れ込み、撃沈した。
これが【言霊】最後の使い方、『対象物の操作』。 対象者を言葉で操る禁じ手。普段使わないのはリスクを伴うからだ。
そのリスクというのが、
「あ・・・やば」
意識の喪失。グラッと緋奈の身体が揺れ、地面に倒れる。そして、意識が喪失する瞬間、試験終了の合図がなり響いたのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ