機動戦士ガンダム
2096話
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たんだから。
あ、でもセイラなら俺の記憶からバッタを知っててもおかしくは……いや、ラル達に対する気遣いだな。
「バッタってのは、簡単に言えば様々な事をやってくれる無人機だ。それこそ荷物を運んだり、壊れた場所の修理をしたりといった感じでな。それでいてMSのように巨大という訳でもないから、色々と便利に使える。この後で見せるから、それを見て貰えば分かると思う。とにかく、そのバッタをクレイドルには大量に放す事になるから、例えば何か妙な事を企んでもすぐに判明する筈だ」
監視社会的な感じで、ちょっと息苦しいような気がしないでもないが……ただ、ルナ・ジオンの安全を考えると、手抜きは出来ない。
「他にもメギロートや量産型Wを派遣するつもりだから、安全についてはあまり問題ないと思う。……もっとも、そのような真似をするからこそルナ・ジオンはシャドウミラーに操られているといった風に言われる事になるかもしれないが」
「それはしょうがないわ。実際、シャドウミラーの援助がなければ、こんな短時間で建国などという真似は出来ないのだもの」
自分を卑下するような事を言っているが、セイラの表情に悔しいという思いはない。
それも当然か。元々セイラは自分の国が欲しくて建国をする訳ではなく、シャアに……キャスバルが小惑星を地上に落とさせるような真似をさせない為に、そしてラルを始めとして、現在ジオン公国という国で自らの居場所がなく、ザビ家によって弾圧されているダイクン派の居場所を作る為に建国するのだから。
それはあくまでも俺がセイラから聞かされているのはその程度だというだけで、もしかしたらセイラにはもっと深い考えがあるのかもしれないが。
ともあれ、シャドウミラーがルナ・ジオンという国を弾圧したり、何らかの理不尽な行動を起こさない限り、ルナ・ジオンという国はシャドウミラーの保護国という扱いで構わないと思っているのは間違いない。
権力を持てば変わる者も多いので、そんな態度がいつまでも続くかどうかは分からない。分からないが……多分、セイラは権力を得ても変わらない人物だと思えるのは、きっと俺の気のせいという訳でもないだろう。
そんな風に思いつつ、折角MIPに接触予定なのだから、出来ればルナ・ジオンで使う兵器は可能ならUC世界の技術で使ったものに出来ればな……という思いも抱いていた。
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