機動戦士ガンダム
2096話
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Sは基本的にはこの戦争中だけにするつもりで、その後はMIPを始めとしてUC世界独自のMSを開発して貰うつもりだしな。それとレモンも説明したけど、UC世界の月の周辺には機動要塞を配置する予定になっている。月そのものが攻められるという危険は、そこまで考えなくてもいい筈だ」
その言葉に、セイラが微かにだが安堵の表情を浮かべる。
まぁ、セイラにしてみれば、自分が建国するというのだから、その国の国民を危険に晒したくないという気持ちはあって当然だろう。
「いや、だが……アクセル。リーブラを始めとする要塞については、私も知っている。それだけにあれだけ強力な攻撃手段を持っている要塞が、もし万が一誰かに乗っ取られるような事になってしまえば……ましてや、月の首都として使うクレイドルに狙いを定めでもしたら、危険ではないのか?」
そう言ってきたのは、ギルフォード。
結構頻繁にギアス世界には顔を出しているらしいが、今日はここにいたらしい。
もっとも、シャドウミラー所属なのだから、そこまでおかしな事はない……いや、いて当然なのだが。
「ああ、その件は問題ない。レモンに聞いたところによると、月の周辺に配置する要塞を守る戦力はメギロート、バッタ、量産型Wといった者達がメインになるらしい。もし見知らぬ者が警告を無視して近づいてきた場合、基本的には何の警告もなく殲滅という形を取る事になっている」
一応前もって月に連絡を入れておけば、その辺りは融通出来ない訳でもないんだが……まぁ、その辺は今は特に気にする事でもないだろう。
「ふむ。そうなると心配なのはルナ・ジオンだったか。そこに所属した者の中にジオンや連邦と繋がっている者がいる可能性だが……いや、失礼。これは私が言うべき事ではなかったか」
ラルが視線を向けたのに気が付いたのか、ギルフォードは短く謝る。
「ギルフォードの心配も的外れじゃない。異世界という存在を表に出していく以上、当然ながらジオンも連邦も絶対に興味を示してくる。となれば、必ずスパイを差し向けてくるのはほぼ確定だ。……元ジオン軍の軍人として、ラルはどう思う?」
「……否定はせん」
苦々しそうな表情を浮かべつつも、ラルはそう断言する。
実際ルナ・ジオンが出来た状況でこちらの情報を少しでも多く入手しようと……そして、異世界の持つ技術を少しでも多く入手しようと考えないのでは、それこそ為政者として失格だろう。……その方法が強行的なものか、友好的なものかは別として。
「では、どうすれば?」
「その辺りは心配いらない。バッタを……そう言えばセイラ達にまだバッタとかを見せてなかったか」
セイラに答えようとして、ここに来てからすぐにレモン達を呼び出しての会議を行い、その後はMSの性能試験といった感じだっ
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