第3章
月光校庭のエクスカリバー
第30話 聖剣と交渉します!
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に我々の戦いに一切介入しないことは守ってもらう。そして、仮にエクスカリバーを破壊したとして、聖剣の核だけはこちらに返還してもらう。──いいかね?」
アルミヤ・A・エトリアは視線を鋭くしながら部長に問う。
その雰囲気から「もしそうしなければ矛を交えることになる」と、暗に告げていた。
「ええ、それでいいわ。了解したわ」
部長が了承したところで、部室を支配していた空気が若干和らいだ。
「時間を取らせて申し訳ない。本日は面会に応じていただき、感謝する。そろそろお暇させてもらうよ」
「せっかくだからお茶でもどう?」
「悪魔と馴れ合うわけにもいかないだろう。キミの眷属たちにも精神面でも負担を強いることにもなるだろうからね」
「それもそうね」
「では、失礼する」
アルミヤ・A・エトリアが部長と軽口を叩き合ったあと、ゼノヴィアとイリナとも立ち上がり、後ろに控えていたライニー・ディランディと神田ユウナを連れて部室から立ち去ろうとする。
ふぅ、どうにか揉め事にならずに済んだか・・・・・・。懸念材料である木場も、いまだに殺意と憎悪を撒き散らしながら不服そうにしてはいるが、立ち去ろうとする彼らに手を出そうとはしていなかった。
だが、ここで俺はうっかりしていた。──懸念材料はもうひとつあったことを。
「──兵藤一誠の家を訪ねたとき、もしやと思ったが──アーシア・アルジェントか?」
アーシアを視界に捉えたゼノヴィアが立ち止まり、アーシアに問う。
「えっ、あっ、はい」
アーシアは戸惑いながら答える
「まさかこんな地で『魔女』に会おうとはな」
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