第3章
月光校庭のエクスカリバー
第30話 聖剣と交渉します!
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魔にとっても、聖剣は忌むべきものだ。利害は一致する。堕天使と手を組んででも破壊する価値はあるはず。もしそうなら、我々はあなたを完全に消滅させる。たとえ、魔王の妹だろうとな」
ゼノヴィアの言葉にアルミヤ・A・エトリアが額に手を当てて嘆息する。
「・・・・・・ライニー、ゼノヴィア。キミたち、少しは言葉を選べないのかね・・・・・・。いくら敵とはいえ、こちらが一方的に要求をしているのだから、少しは穏便に発言したまえ」
「俺は別にここでこいつらと戦っても問題ないぞ」
「ああもう、ライくんのバカ!?」
「・・・・・・はぁ」
ライニー・ディランディが不敵に笑みを浮かべながらの発言に神田ユウナは涙目になり、アルミヤ・A・エトリアは深いため息を吐く。
「・・・・・・すまないな、リアス・グレモリー。こちらにキミたちと争う気はない。だが、ゼノヴィアが言っていたことを上も危惧しているのは事実だ。実際、私もまったく疑っていないと言えば嘘になる。──もし、本当にそのつもりがあるのであれば、我々は矛をキミたちにも向けるつもりだ」
「ならば、言わせてもらうわ。グレモリー家の名において、魔王の顔に泥を塗るようなマネは絶対にしない」
部長がそう言い切ると、アルミヤ・A・エトリアはフッと笑みを浮かべる。
「それを聞けただけで十分だ。ライニーはともかく、ゼノヴィアも、あくまで上の意向を伝えただけだよ。・・・・・・物言いに関しては大目に見てくれると助かる」
アルミヤ・A・エトリアの言葉に部長も表情を緩和させる。
「まぁ、いいわ。ただし、そちらが一方的に要求してきたのだから、こちらからも条件を出させてもらうわ」
「──何かね?」
「あなたたちが追っているエクスカリバーの使い手に私たちはすでに襲われている。今後はそうならないとも限らない。もし、そうなったら──」
「応戦してかまわない。なんなら、エクスカリバーを破壊しても結構だよ」
アルミヤ・A・エトリアの言葉にゼノヴィアとイリナが難しい表情をして訊く。
「・・・・・・いいのかい、アルさん」
「・・・・・・悪魔の人たちにそんなことを許しちゃって」
「仕方あるまい。襲撃されて命が危険にさらされても無抵抗でいろ、もしくは条件をつけて戦えなどと言えるはずもないだろう」
確かにそうだ。もしそうなっても手を出すなと言われたら「ふざけるな」と言いたくなる。
「それに──そちらにも少々事情もあるようだしな」
アルミヤ・A・エトリアは木場を一瞥しながら言う。
このヒトもしかして、木場が聖剣計画の犠牲者だということに気づいたのか?
部長の言った条件も、木場を納得させるための妥協点として提示したのだろうからな。
「ただし、やむを得ない状況を除いて意図的
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