第3章
月光校庭のエクスカリバー
第30話 聖剣と交渉します!
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
バーどころか、聖剣すら持っていないじゃない?」
部長の疑問ももっともだろう。堕天使幹部のコカビエルがどれほどの存在かは知らないが、少なく見積もっても俺たちが束になっても勝てる可能性が低いほどの存在なのは間違いないはずだ。
部長の言う通り、エクスカリバーの使い手がいるとはいえ無謀に近かった。
「このヒトに関してはそんな心配はいらないよ。悔しいが、エクスカリバーを持った私とイリナが二人がかりで挑んでも相手にならないからね」
「教会の若手剣士の中でもトップクラスの実力があるのは間違いないわね」
アルミヤ・A・エトリアを見ながら告げられたゼノヴィアとイリナの言葉を聞いて、俺は改めてアルミヤ・A・エトリアを見る。
エクスカリバーの使い手にここまで言わせるとは。雰囲気からタダ者じゃないとは思っていたが、そこまでとはな。
「後ろにいる二人に関しても、エクスカリバーがなくても十分な実力者と言えるよ」
さらにゼノヴィアは神田ユウナやライニー・ディランディについてもそう評する。
全員がそれなりの実力があるのは間違いないみたいだな。
「大した自信ね。でも、やはり無謀と思えるわ」
「かもしれないな」
部長の言葉にアルミヤ・A・エトリアは淡々と答える。
「死ぬつもりなの?」
部長の問いにイリナが答える。
「そうよ。我々の信仰をバカにしないでちょうだい、リアス・グレモリー。覚悟の上よ。ね、皆?」
「聖剣を堕天使に利用されるくらいならこの身と引き換えにしてでも消滅させる」
「・・・・・・フン、そのつもりだ」
「・・・・・・覚悟はあるんですけど、本音を言わせてもらえば、できることなら、死にたくもないし、皆も死なせたくないんですけどね」
「ま、そういうことだ。相手が相手であるのでね。全員覚悟はできているというわけだ」
全員が覚悟を口にし、アルミヤ・A・エトリアはそうまとめた。
「あなたたちの覚悟はわかったわ。それで、私たちにどうしてほしいの?」
「我々の要求は──」
「簡単だ。俺たちの戦いに手を出すな──それだけだ」
「ちょっ、ライくん!」
アルミヤ・A・エトリアの言葉を遮り、ライニー・ディランディが高圧的に言う。
それを聞いて、神田ユウナは慌て始める。
「まぁ、そういうことだ。今回の件は我々と堕天使の問題だ。ライニーの言う通り、私たちの要求は私たちと堕天使のエクスカリバー争奪の戦いに悪魔が介入してこないこと。──つまり、今回の事件で悪魔側は関わるなということだ」
「ああもう、ゼノヴィアまで!」
ゼノヴィアの物言いに神田ユウナはさらに慌てだし、部長も眉が吊り上がる。
「ずいぶんな言い方ね。私たちが堕天使と組んで聖剣をどうにかするとでも?」
「悪
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ