第3章
月光校庭のエクスカリバー
第30話 聖剣と交渉します!
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クスカリバーに対する憎悪を思い出したあの子にエクスカリバーの話題はタブーでしょうけど・・・・・・」
「それに、教会の者の一人はエクスカリバーの使い手の可能性があります」
「なんですって!?」
俺の言葉に部長、それからイッセーたちもひどく驚愕する。
「そいつが持っていた聖剣のオーラとフリードが持っていたエクスカリバーのオーラが似ていたんです」
それを聞いた部長は深く考え込み、やがて口を開く。
「どのみち話さなきゃいけないでしょうし、もし知らないで遭遇でもしたら、斬りかかってしまう可能性もあるわ。だから、あの子もその場にいさせるわ。私が止めれば少しは落ち着いてくれるでしょうし、いざってときは、私がなんとかするわ」
部長はそう言うが・・・・・・大丈夫なんだろうか。
・・・・・・揉め事にならなきゃいいんだが。
―○●○―
翌日の放課後。
いつものオカ研の部室は張り詰めた空気によって支配されていた。昨日、部長が言った通りイリナたちを含んだ教会関係者が部室に訪れていたからだ。
ソファーに座る部長に向かい合う形でソファーに座る教会関係者が三人、離れた場所に二人いた。座っている三人のうち二人は昨日イッセーの家に訪れたイリナと青髪の少女。もう一人は二十代ぐらいの男性だった。褐色肌をしており、白髪をオールバックにしていた。そして、この場の誰よりも静かに落ち着いており、相当な実力者の貫禄を見せていた。離れた場所にいる二人のうち一人はイリナと青髪の少女といた黒髪の少女。もう一人は俺と同い年ぐらいの黒髪の少年で、こちらも褐色肌をしており、青髪の少女以上の鋭い眼差しで俺たちを敵意全快で睨んでいた。
イッセーたち部長の眷属たちは部長の後ろに控えており、眷属ではない俺たちは離れた場所からこれから行われる会談を見守っていた。そして、肝心の木場だが、一応はおとなしくしてはいる。だが、明らかに憎悪の感情を隠していなかった。きっかけがあれば、すぐにでも斬りかかる姿勢だった。
緊張した空気の中、最初に話を切り出したのは白髪の男性だった。
「このたび、会談を了承してもらって感謝する。私はアルミヤ・A・エトリア」
「私はゼノヴィアだ」
「紫藤イリナよ」
「神田ユウナです」
「・・・・・・ライニー・ディランディ」
教会関係者たちの自己紹介に部長も応じる。
「私はグレモリー家次期当主、リアス・グレモリーよ。それで、神の信徒が悪魔に会いたいだなんてどういうことかしら?」
部長の質問に白髪の男性──アルミヤ・A・エトリアが逆に問いかける。
「理由はもう把握しているのではないかね?」
「エクスカリバーね?」
部長の言葉にイリナが答える。
「元々行方不明だった一本を除
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