第3章
月光校庭のエクスカリバー
第30話 聖剣と交渉します!
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そう言い、青髪の少女が立ち上がるのを見て、イリナと黒髪の少女も慌てて立ち上がる。
「あっ、待ってよ。じゃあね、イッセーくん、明日夏くん。縁があったらまた。まぁ、明日また会うと思うけど」
「えっと、お邪魔しました。あっ、待って、二人とも!」
そして、三人はそのままイッセーの家から去っていった。
―○●○―
「よく無事だったわ!」
イリナたちが去ったあと、とりあえずイッセーの部屋に集まったところに、血相を変えた部長が慌てた様子で部屋に駆け込み、俺たち、とくにイッセーとアーシアを見て安堵し、自身の眷属であるイッセーとアーシアを抱き寄せる。
「ごめんなさい。私がもっと周囲に気を配っていれば・・・・・・。最悪のことも覚悟して戻ってきたのよ。本当によかったわ! これからはあなたたちをもっともっと大切にするわ!」
どうやら、会長の話とはイリナたちのことだったみたいで、部長はそれを聞いていやな予想を立てて急いで帰ってきたみたいだ。
「部長」
「なあに?」
「おっぱい」
「ええ、ええ、わかったわ。イッセー、あなたは本当に甘えん坊さんね」
「って、ストップ!」
「ダメです!」
「ダメッ!」
「ダメ〜!」
「ダメでしょ!」
「あっ、やっぱり」
イッセーの要求を聞き入れて、自身の服に手をかけようとする部長を俺とアーシアたちとで慌ててやめさせる。
ここにはイッセー以外の男の俺もいるんですから、気をつけてください!
なんてやり取りして落ち着いたところでことの顛末を部長に話す。
「お母さまと話をしていただけ?」
「ええ。適当な理由をつけて、アーシアだけは部屋に逃げさせておいたんですけど」
「本当にただ単に懐かしの幼馴染みに会いに来てただけでした」
「まぁいいわ。どういうつもりかはわからないけど、どうせ明日には会うわけだし」
そういえば、イリナが明日また会うとか言ってたな。
「明日の放課後、彼女たちが部室にやって来るそうよ。目的は私との交渉」
「それって・・・・・・」
「ええ。おそらくあなたと祐斗が遭遇したはぐれ神父の持つエクスカリバー絡みなのは間違いないわね」
エクスカリバーという単語や俺の情報に対する青髪の少女の反応からしても間違いないだろうな。
悪魔を邪悪な存在と疑わない教会の者がその悪魔と交渉したいと要求してきた。となると、向こうは相当切羽詰まってるってことになるのか?
エクスカリバーが関わってくるのなら当然かもしれないが・・・・・・。
とにかく、かなりの厄介事になるのは間違いないだろうな。
こうなると、一番の不安要素は木場だな・・・・・・。
「部長。木場はどうしますか?」
「そうね。ただでさえ、エ
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