猫娘と期末試験編
NO.061 期末試験 十回戦目
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れでも2qくらいならば視覚が可能である。
これによって見えたものはというと、
「ッ!? おそらくゴール真正面で拳を構えてる! ッ!!? 避けて!!」
出久のその言葉に瞬時に反応した爆豪は、出久とは反対側に避ける。
次いで襲ってくる衝撃波。
それは周りに存在しているビルや建物などを悉く破壊していく。
あまりにも破壊的で、これが本当にあのオールマイトから繰り出されたものなのかと思うほどである。
砂煙が舞う中で、その中からオールマイトがとてつもないほどの威圧感を放ちながら歩いてくる。
その姿になんとか避けれた二人は、それでも戦慄する。
「これが……!」
「オールマイトか!!」
『平和の象徴』。
これはヴィランにとって最高の抑止力足り得るものだろう。
だが、いざそれがヴィランとして君臨してしまえば、嵐の様な脅威となる。
たとえ、ハンデとして重りを付けているとはいえこれほどの力をいかんなく発揮できるとはとてつもないポテンシャルであろう。
「これは確かに演習試験だ……だが、だからといって優しくしてやるつもりはないぞ、ヒーロー? 私はヴィランだ。本気でかかってきなさい!」
「上等だーー!!」
「どの道いつかは越える道です! いきますよ、オールマイト!!」
二人の気の合った雰囲気をオールマイトは直に感じて思った事は、
「(ふむ。緑谷ガールと爆豪少年はもう見たところは壁みたいなものはなさそうだな。まぁそれはそれで手強い事だろうがな……)いくぞ!!」
オールマイトはそう言って二人へと一気に駆けこんできた。
ダンプカーと言わんほどのスピードで走ってくるオールマイトに、それでも二人は冷静に、
「かっちゃん! タイミング合わせて!」
「おー!」
二人もそんなオールマイトに向かって走っていく。
「正面突破かなぁ!?」
またもや拳を振るおうとするオールマイトだったが、ついに接触する間際と言わん距離で出久と爆豪は左右に割れてオールマイトと一直線になるように陣取った。
そして、
「あ、やば……」
オールマイトのそんな言葉が漏れてたが二人はお構いなく、出久は息を思いっきり吸い込んでいて、爆豪はピンを外す素振りをしていた。
「くらいやがれーーー!!!!」
「にゃああああああーーーーー!!!!」
放たれる大爆破と叫びによる衝撃波。
これはかつて戦闘訓練で放たれて拮抗して打ち消し合った事がある。
そんな二つの技の真ん中にいるオールマイトは果たして無事なのか……?
「ぐふぅ……なかなかやるねぇ」
多少は食らっただろうが、それでも余裕の笑みをしていた。
「かっちゃん、引くよ! 炎幕!!」
出久は腕に炎を宿らせてそれを振るった瞬間、炎の煙幕が発生する。
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