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オズのガラスの猫
第三幕その三

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「平和になったのよ」
「ううん、お話を聞いてますと」
「一つ一つですね」
「あらためていったんですね」
「オズの国の危険なことを」
「そうしていったんですね」
「そうよ、それが政治なのよ」
 一つ一つあらためていくことがというのです。
「あらためていくべきことを一つ一つあらためていくことがん」
「政治あんですね」
「だからですね」
「オズマ姫もそうされていったんですね」
「それでオズの国は昔よりずっと平和になった」
「そうなんですね」
「そうなの、それはこれからも続けていくから」 
 政治、それをというのです。
「オズの国をどんどんよくしていくわよ」
「今以上によくなるんですね」
 このことをしみじみとして言うナターシャでした。
「オズの国は」
「そうよ、オズの国はね」
「政治をしていってですね」
「前よりもずっとよくなったし」
「今以上にですね」
「これからもよくなるわよ」
「そうですか」
「私が皆と一緒にそうしていくの」
 笑顔でお話したオズマでした。
「是非ね、そしてそれは今もでね」
「猫の国に行ってですね」
「あの国の騒動を終わらせるわ」
 そうするというのです。
「何か犬の国と揉めているらしいけれど」
「犬の国とですか」
「そうなの、犬と猫は時々ね」
「仲悪いですね」
「そうでしょ」
「はい、どうしても」
「それでなの」
 今あの国はというのです。
「揉めているのよ」
「何ていうかね」
 ガラスの猫がここでこんなことを言いました。
「喧嘩なんてするだけね」
「時間の無駄よね」
「そうよ」
 こうつぎはぎ娘に言うのでした。
「まさにね」
「そうよね、喧嘩する位ならね」
「楽しく遊んだ方がいいわよ」
「全く以てね」
「しかも何で揉めてるか知らないけれど」
「些細なことでよ」
 オズマはこうガラスの猫とつぎはぎ娘に答えました。
「本当にね」
「些細なことなの」
「そうなの、ほんのね」
「具体的にどんなことなの?」
 ガラスの猫はオズマに尋ねました。
「それで」
「ええ、食べるもののことでね」
「そのことでなの」
「猫の国の人達が犬の国の人達と一緒にパーティーをした時にお魚を出したら」
「犬の国の人達がなの」
「お魚を食べなくてね」
 それでというのです。
「そこからなのよ」
「言い合いにでもなったのね」
「そう、それでね」
「今は仲が悪いの」
「そう、そしてそれをね」
「あたし達が言ってなのね」
「間に入って」
 そうしてというのです。
「仲直りしてもらうの」
「それがあたし達の今回の旅の目的ね」
「そうよ」
 まさにというのでした。
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