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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
重なる面影
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ど」
「エルザ!!」
「エルザさん!!」

エルザ目掛けて放たれた杖。それは彼女の肉体を貫こうとした。

「はぁ!!」
「!!」

だがそれは、一人の青年の手によって阻まれた。

「また貴様か」

青色の髪をした顔にタトゥーのある青年。彼は傷だらけの肉体で敵を睨み付ける。

「俺にできるのは、光を守ること」


















「チッ、また違う展開になって来やがったな」

立ち上がり苛立ちを隠すことのないティオスは、砂を蹴りあげる。

「頼むから裏切らないでくれよ、ヨザイネ」

そう言うと彼は、多くの魔導士たちが集まる、自分の知る未来と変わり始めている大地へと向かった。



















ドゴォン

ぶつかり合う悪魔と竜。彼らはお互いに口を利くことすらなく、ただひたすらに技を繰り出していた。

「スティングくん!!起きてください!!二人を止めて!!」

グレイとローグ・・・仲間同士の潰し合いを見てもどうすることもできないレクターは、もう息をすることもない一番の友人に必死に助けを求めていた。

「僕じゃ二人を止められない!!スティングくんしかいないんです!!」

力のない自分では二人の間に割って入ることなど不可能なのはわかっていた。だからこそ、二人をよく知る人物に助けてほしかったが、そんなものはもういない。

「誰か・・・誰か助けて!!」

みるみる削れていく二人の肉体。このまま何もできずに見ていることしかできないのかと、レクターはひたすらに叫び続けるしかなかった。

















「大丈夫?ソフィア」

その頃、カグラに言われるがままにリュシーを抱え戦場から離れたソフィアは、動くことのない肉親に涙を溢している。

「お姉ちゃん・・・」

普段の彼女からは想像もできない落胆ぶりに、ラキはなんて言葉をかければいいのかわからない。

「あんたたち、ここで何してるの?」

そこに通りかかったのはルーシィとメルディ。その背中に背負われているナツを見たラキは目を見開いた。

「ナツ!!どうしちゃったの!?」

慌てて駆け寄るが、その少年は完全に息の根が止まっている。それにより、懸命にこらえていたものが崩壊してしまった。

「なんで・・・なんでこんなことにならなきゃならないの・・・」

ここに来るまでに、多くの人の死を見てきた。その被害はどんどん大きくなり、今では誰が生きているのかすらわからない。

「もうやだ・・・こんなのもうやだよぉ!!」

絶叫するソフィア。その一声でルーシィも、メルディも
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