34 安易に博打には手を出さない方がよいことがある。
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げた。
_「大変、お疲れ様でした。どうもありがとうございます。では、元第四師団団長をこちらの牢へ移しますので、しばしお待ち下さい。」
晋助の方を向く。しばし考え私は言った。
_「…ついでですから、我々も見ていていいですか?どっちにしろ時間がございますので。」
_「そうですか。では、いいですよ。付いてきて下さい。」
と言って、私たちを案内してくれた。
***
華蛇を無事、春雨の牢に入れ神威に連絡を取った。
_「もしもし、こちら零杏。あなたのお望み通り元第四師団団長を連れてきたわ。今はもう、春雨の牢に入ったわよ。」
すると、神威から応答があった。
_「もしもし?こちら神威。零杏、ありがとうネ。今から会える?」
晋助がその言葉に少し反応するように、般若のような顔で私の方を見る。
_「オイ、…」
_「いえ、残念ながらまだ会えないわ。私たち、あなたたちの上司にご挨拶しなくては。会えるなら、その時になるわね。」
_「そうか。残念だヨ。零杏があんな阿保提督に会う、だなんて、勿体ないヨネ。まぁ、いいさ。その会合が終われば会えるんだろ?」
チラッと晋助の方を見る。
相変わらず般若のような顔だ。
_「うーん。連れが許可してくれたら、ね。」
_「連れ、ってあの鬼兵隊のお侍さんのこと?」
_「晋助のこと?」
_「そうそう。」
_「まー、そうね。そういうことになるわね。」
で?どうかしら?と晋助に尋ねる。その答えは意外にもyesだった。
_「あ、良いって。良かったね、神威。」
零杏、無理はするなよ。と釘は刺されたが。そういえばいつぞやか、神威が晋助の名を聞いた時のエピソードを聞かせてくれたのを少し、思い出す。
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