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レーヴァティン
第六十話 召喚士その五

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「だからな」
「それでっちゃ」
「そうだ、別に驚かない」
「成程っちゃ。というかあんたも起きたらっちゃ」
「八条大学の学生だ」
「同じ大学っちゃね」
「他の連中も同じだ」
「十二人の人達もっちゃ」
「全員八条大学の学生だ」
 この大学のというのだ。
「同じだ」
「そうだっちゃ」
「そうだ、これも縁だな」
「神様のっちゃ」
「まさにな、では起きた時もだな」
「宜しくとなるな」
「会った時は頼むっちゃ、それで彼氏募集っちゃ」
 愛実は笑って英雄にこの話もした。
「処女だけれどそれでもっちゃ」
「その二つの話はどうでもいいと思うが」
 愛実が彼氏募集中そして処女であることはというのだ。
「それでも言うか」
「この二つ大事に思わないっちゃ?」
「どうでもいい」
 英雄は愛実に真顔で返した。
「そんなことより起きた世界では阪神の方が大事」
「阪神タイガースっちゃ」
「今年は優勝するかどうかな」
 これが起きた世界での大事だというのだ、英雄にとっては。
「その方が問題っちゃ」
「うちはパリーグファンだからそれはどうでもいいっちゃ」
「パリーグか」
「日本ハムっちゃ」
「そうか、わかった」
「何かどうでもいいっていう返事っちゃね」
「実際どうでもいい」
 英雄は愛実に何の感情も見せずに答えた。
「そんなことはな」
「うちが日本ハムファンだってことも」
「どうでもいい」
「彼氏募集、処女と同じっちゃ」
「全くな」
「この二つ言うと男の子は寄って来るっちゃが」
「俺は違う」
 この二つはというのだ。
「彼氏募集中声をかけない、処女には興味がない」
「そうだっちゃ」
「俺も遊ぶことは遊ぶがな」
「それでもっちゃ」
「遊郭が好きだ」
 そこがというのだ。
「だからどちらも興味がない」
「彼氏募集とか処女は」
「本当にな」 
 実際にというのだ。
「どうでもいい」
「だからだ」
 それでというのだ。
「俺はどうでもいい」
「遊郭行くのが好きとは意外だっちゃ」
 まさにというのだ。
「それが好きそうには見えないっちゃ」
「そう見えるか」
「その能面で」
「顔は違うと思うが」
「まあ他人の趣味はどうでもいいっちゃが」
 それでもと言うのだった。
「とにかくうちはそうっちゃ」
「日本ハムが好きでか」
「彼氏募集で処女だっちゃ」
「その二つも言うか」
「起きた世界では合コンで自己紹介の時に言ってるちゃ」
 愛実は笑って話した。
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