163 恋心
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
とある日曜日、たかしはタロの散歩をしようと家を出た。
「それじゃあ、今日も色んな所を言ってみようか」
タロは嬉しそうに「ワン!」と返事をした。
藤木は堀の家に到着した。堀の母が出迎えた。
「あ、藤木君。いらっしゃい。今ウチの子呼ぶわね」
堀の母が娘を呼んだ。
「あ、藤木君。来てくれてありがとう。私の友達と吉川さんも来てるわ。上がって!」
藤木は堀が使っているとされる部屋に入った。そこにはみどりもおり、また二つ結びのおさげの女子がいた。
(この子が堀さんや美葡ちゃんの友達か・・・。堀さんと同じくらい可愛いな・・・)
「こんにちは」
「こんにちは。君が藤木茂君だね。私は雪田みきえ。君の事はこずえや美葡ちゃんから聞いてるよ。宜しくね」
「あ、うん、宜しく・・・」
「そうそう、藤木さんのスケート姿、カッコいいんです!私もそれで藤木さんが好きなんです!」
「み、みどりちゃん・・・」
藤木はみどりがそう言うのでいきなりみきえから自分がみどりが好きだと誤解されるのではないかと不安になった。
「へえ、確かに背も高いから吉川さんの言う通りかもね!」
「いやあ、そんな・・・」
「そうだ。美葡ちゃんのお父さんが録画したビデオ借りたんだ。皆で観ようよ!」
「はい!」
「借りたのかい?」
「うん、こずえや吉川さんも見たいかもしれないと思ってね」
「私も見たいわ」
(堀さん・・・)
「うん、いいよ。銀賞者の演技、よく見てくれよ!」
みきえはビデオの準備をした。
たかしはタロの散歩に出かけた。と、その時、野口とすれ違った。
「あ〜ら、西村君・・・」
「の、野口さん・・・」
「犬の散歩かい?いいね・・・。クックック・・・」
「うん、そういえば野口さんは九官鳥を飼ってるんだっけ?」
「そうだよ・・・。クックック・・・」
「へえ、今度見てみたいね」
「今度ウチに来るといいよ・・・。クックック・・・。それじゃあ・・・」
たかしは野口と別れ、商店街を歩いて行く。その時、よく知るあの女子がいた。
「あ、城ヶ崎さーん!」
「西村君っ!」
城ヶ崎もベスを連れていた。
「こんなとこで会えるなんて驚いたよ」
「私も。折角会ったから一緒に散歩しましょうか」
「うん、そうだね!」
たかしとタロは城ヶ崎にベスと、二人と二匹で一緒に散歩した。
「そういえば城ヶ崎さんのその島根にいる友達ってどうやって仲良くなったの?」
「ああ、あの子が私が美人でピアノの上手いって話しかけて来たの。その子もピアノが凄く上手くてコンクール本番では銀賞獲ったのよっ!」
「うわあ、凄いね!」
「うん、それで仲良くなって文通することになってねっ、休みの期間に遊びに来ないかって。それでパパとママに頼んでオーケーしてもらったわっ!
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ