2.紅魔館と錠前
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「何が言いたい?」
「俺を出し抜いて喰らおうなんて二十世紀早いってことさ。―――――――吸血鬼さん?」
今度は俺の番と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべると、レミリアちゃんは控えていた咲夜ちゃんの名前を呼び指示を出す。
一回の瞬き。俺の視界からは咲夜の姿が消えていた。まただ。いきなり消えた。だが、
「―――――『時間を操る程度の能力』と言ったところか。敵の前では能力を使いすぎないことだな。お嬢ちゃん」
種が割れればこっちのものだ。俺は力を使う。すると俺の後ろから無数の蔦が生え始め真後ろで今まさにナイフを振りかぶっている咲夜を拘束する。
このような敵のすることはたかが知れている。不干渉時間を利用した死角からの攻撃だ。
「っ!」
「駄目だぜ。俺の前で二回も能力を使っちゃ。種明かしをしている手品と同じだ」
「…………いつから。気づいていた」
「この館からこびりついた血の匂いがプンプンしてるからな。それと、牙と羽隠せてないぞ」
「…………人間にしては中々面白い奴だ」
「いや、だから宇宙の神様だって」
「ククク。いつまでその減らず口を叩けるかな?」
後ろから凄まじい殺気を感じた。とっさに回避すると空気がブレた。何かが通過して空気がブレて震えた。一発もらったらやばかったな。流石吸血鬼。
「フラン。起きてたのね」
「うん!美鈴が新しいお人形が来た!って」
「ありがとうございます。妹様」
って、咲夜ちゃんまで助けられてやんの。門番さんまで来てるし。四対一か、厄介な。
「あれは、中々に生きのいい人間よ。あれの実験にはちょうどいいわ」
「あれをお使いになるのですか?」
「ええ、みんな。存分に使いなさい」
そういうとどこからバックルを取り出し腰にかざすとベルトへ変化した。さらに果物の意匠が施された錠前『ロックシード』を取り出す。
「ロックシードはともかく、なんで戦極ドライバーが!?」
『ブドウ!』
『イチゴ!』
『マンゴー!』
『バナナ!』
四人は錠前を開けバックルにセットし再びロックし、小刀『カッティングブレード』を落とす。
『Look on!』
『ハイ〜!』
『ソイヤッ!』
『『カマン!』』
『ブドウアームズ!龍・砲!ハッハッハッ!』
『イチゴアームズ!シュシュッとスパーク!』
『マンゴーアームズ!Fight of Hammer!』
『バナナアームズ!Knight of Spear!』
開いた口が塞がらないとはこのことだろう。最悪のシチュエーションだ。まさか、インベスゲームがここまで進んでいるのか。
「さあ、せいぜい死なないように苦しみもがきなさい!」
四人の戦士が一斉にかかってくる。やるしかない!
「ハァ!」
「甘い!」
咲夜から放たれたイチゴクナイ二本を掴み一本を咲夜に
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