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空に星が輝く様に
23部分:第二話 受験の場でその十一
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「そんなのって」
「ははは、いいじゃないか」
 その母の横にいる父が言ってきた。口髭を生やした恰幅のいい男である。その彼が言ってきたのである。
「それは」
「いいんだ」
「今知ったからそれでいいじゃないか」
 だからだというのである。
「そうじゃないか?」
「そうかな」
 そう言われてもであった。陽太郎は釈然としなかった。しかし彼の横に座る小さな女の子は朗らかに笑ってはしゃいでいた。
「ステーキにカレー、大好きだよ」
「あのさ、ひょっとして」
 その妹を見ながらの今度の言葉だった。

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