機動戦士ガンダム
2094話
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くはありません。そうなると、すぐに決断するというのは難しくなるのでは?」
「……それは、否定せん」
レオンの言う事も分からないではない。
国を捨てるというのは、その言葉通りあっさりと決断出来るものではないのだから。
だからこそ、人を集めるのに時間が掛かる訳で……
「それと、月にゲートを設置した、と言いましたよね?」
「ん? ああ。地下に掘り下げる形で街を広げていくから、空洞の多い月の北極に設置してきた」
ちなみに、現在はムウに命じてゲートを上から見ても分からないように、隠蔽作業中だ。
ミラージュコロイドを使って誤魔化しておくとか言ってたけど……まぁ、何だかんだとそつないムウの事だから、ジオンなり連邦なり、もしくはそれ以外の者に見つかるような真似はしないだろう。
「そうですか、それは良い判断だったと思います。では、ここで提案を1つ。……クレイドルを国とするのではなく、どうせなら月そのものを彼女の国にしませんか?」
レオンの口から、そのような爆弾発言が飛び出す。
だが……いや、考えてみれば、それ程突飛な意見って訳でもないのか?
月の一部だけを切り取って国家とした場合、他の都市から責められ、もしくは攻められる可能性がある。
特にグラナダはジオンの拠点となっているのだから、当然のようにこっちに向かって攻撃を仕掛けてくるだろう。
であれば、先手必勝という形の方が有利なのは間違いないが……
「それだと、ジオン公国と敵対する事になるのではないか? 勿論、私達実働班が出るのであれば、どうとでもなるのだろうが……」
「そうですね。勿論コーネリアさんの言う通りに実働班には出て貰います。月にある街の数は、どれくらいでしょう?」
レオンの視線が向けられたのは、ラル。
ラルも月の全てをセイラの国にするという言葉に驚いてはいたものの、それでもすぐに我に返って口を開く。
「フォン・ブラウン、グラナダ、クレオメデス、コペルニルクスセンター、ニューアントワープ、アナハイム、アンマン、エアーズ、イプシロン、セント・ジョセフといったところか。それ以外にも、ルーニック基地を始めとしてジオン公国の基地が幾つかある」
「ふむ、思ったよりも多いですね。……ですが、本格的にジオン公国の味方をしているのは、それ程多くはないのですよね?」
「うむ。勿論様々な場所にジオン公国のシンパや手の者は潜んでいるであろうが、明確にジオンの味方と言えるのはグラナダとルーニック基地のみだろうな」
「そうなると……」
何を考えているのか、レオンは数秒目を閉じ……やがて、口を開く。
「グラナダが月におけるジオンの本拠なのですよね?」
「そうなるな」
「では、セイラさんが建国宣言をした日にグラナダ以外の拠点をシャド
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