機動戦士ガンダム
2094話
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は……セイラさんでしたね。彼女が建国する国をどうするか、が問題となりますね」
「レオン、そっちの心配はいらない。丁度良く俺達にはクレイドルという便利な代物があるだろ? 折角ああいうのがあるのに、それを使わないという選択肢は存在しない」
「なるほど、クレイドルを。……レモンさん、クレイドルの方はどのくらいで?」
レオンはクレイドルを使うという俺の言葉にも特に驚いた様子はなく、レモンに確認を取る。
クレイドルは色々な意味で貴重な品だが、貴重で巨大すぎて使い道がないのは事実だからな。
そうなると、ここで一気に使ってしまった方がいいと考えたのだろう。
「そう、ね。あの広さだからバッタやメギロート、量産型Wを使っておかしなところがないかは調査してるけど、今すぐに使うという訳にはいかないでしょうね」
「クレイドル内部で生態系を作る為にも、植物や生き物を色々と集める必要もありまいすね。その辺りは慣れているマクロス世界の方で用意して貰えば手っ取り早いでしょう」
レモンの言葉にレオンがそう付け加えた。
俺の空間倉庫には生きている存在は収納出来ないから、そうなると一旦クレイドルを月に設置してから植物や生き物を運び込むという形になるのか。
……北海道以上の広さを考えると、それこそ大きな作業になりそうだな。
「それは問題ないと思うわ。もし建国するにしても、人を集める必要があるし。その連絡やら何やらに、それなりに時間は掛かると思うもの。……でしょう?」
エザリアがセイラに……いや、ラルに確認を求める。
その辺のところは他にも全員が知りたがっていたのか、ラルに視線を向けていた。
セイラも含めた皆の視線を受け、ラルは口を開く。
……セイラは昨夜辺りにその辺の事情を聞いたんじゃないのか?
「ダイクン派はザビ家によって弾圧されたが、それでもまだ生き残っている者はいる。だが、儂が知ってる限りで大物はダグラス・ローデン、アンリ・シュレッサーの2人だ。勿論、他にカーウィン家を始めとした者達がいるだろうが、影響力はそこまで高くはない」
「となると、まずはその2人……それ以外にもラルが知らないダイクン派がいるかもしれないから、その2人からダイクン派を聞く必要があるか」
ラルの言葉にそう告げると、頷きが返される。
「それ以外にも、儂が言うのもなんだが現在のジオン公国には疑問を持っている者もいる。ダイクン派であるなしに関わらずな。そのような者達であれば、姫様の国に来る事を喜んで承知してくれる者もいるだろう」
「ですが……」
ラルの言葉を遮るようにして、レオンが口を開く。
「国を捨てるというのは、そう簡単な事ではありません。ジオン公国でしたか。その国に未練はなくても、様々なしがらみの類はあってもおかし
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