第四十四話 二人でお外に出てその三十八
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「それじゃあまたね」
「はい、また」
「八条町に来ていたらね」
「絶対に来ますから」
こう言ってきました、何か絶対に行きますという阿波野君の決意がお顔に見えた気もしました。
「宜しくお願いします」
「それじゃあね、じゃあ今日はお家に帰る?」
私のお家にです。
「そうする?」
「あれっ、もうですか」
「もうって」
「まだ案内して欲しいんですが」
「そういえばそんなお話したわね」
さっきです、そういえばそうでした。
「じゃあ百貨店とかね」
「案内させてもらうわね」
「じゃあ夕方まで一緒に」
「ええ、それから教会ね」
「晩御飯は親戚のお家で食べます」
そちらはというのです。
「そうしますので」
「そうするの」
「はい、もう決まってますので」
それでだというのです。
「お昼はご馳走になりましたけれど」
「また今度の機会ということで」
「そうなのね」
「けれど夕方まで何かとお願いしますね」
「案内させてもらうわね」
私達は一緒に商店街を巡りました、そしてそれからでした。教会のところでお別れとなりましたが。
「また来てね」
「あっ、お邪魔していいんですね」
「教会だから」
それでと阿波野君に答えました。
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