巻ノ百四十三 それぞれの行く先その四
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情になられたのじゃ」
「そこからですか」
「そこも妹殿二人と違う」
「ううむ、常高院殿も我が奥も」
「その分幸せであった、茶々殿はまことに不幸な方よ」
家康は茶々のことをしみじみとして語った。
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