第二幕その八
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「何をして遊ぶね」
「そうね、色々遊べるけれど」
「何をしても楽しいわね」
「色々あり過ぎて」
遊ぶそのことがです。
「困るわね」
「かえってね」
「こうした時はあれですね」
ナターシャは大きなお皿に一杯のそれこそオムライスみたいなオムレツを食べながらオズマ達に応えました。オムレツは中は挽肉が一杯入っていてそちらにも火がよく通っていてとても美味しいです。
「くじ引きかじゃんけんかコインか」
「そういうので決めるといいわね」
「そうすれば迷わないわね」
「日本だとあみだくじもありますよ」
ナターシャは恵梨香を見つつ彼女の祖国で今自分達がいるお国のこともお話しました。
「そちらも」
「あれもいいわね」
オズマも恵梨香に教えてもらってあみだくじは知っています。
「面白くね」
「決められますね」
「そうね、じゃあね」
「あみだくじにされますか?」
「今回はそうしようかしら」
何をして遊ぶのかをというのです。
「あみだくじをしてね」
「あみだくじ自体も楽しいし」
ドロシーも言ってきました。
「それじゃあね」
「ええ、そうしましょう」
こうしてです、引き継ぎと政治が終わった後はまずはあみだくじをしてそれで今日何をして遊ぶのかを決めることになりました。
そうしてまずは楽しく朝御飯を食べてでした、オズマはドロシーに自分がいない間何をするかお話しました。ナターシャ達はつぎはぎ娘そしてガラスの猫と一緒に王宮の中のお散歩を再開して皆で歩きました。
「魔法使いさん達の助言を聞きながら」
「オズの国の難しいことはね」
「考えてそうしてね」
「私がどうするかを決める」
「そうしてね、貴女の決断ならね」
それならともお話するオズマでした。
「問題はないわ」
「そうなの」
「貴女はしっかりした人だから」
オズマも他のオズの国の名士達もよく知っていることです、ドロシーがどういった女の子であるかということは。
「だから問題ないわ、それにね」
「魔法使いさん達の助言があるから」
「あの人達はとても頭がいいかね」
「知識があるか思いやりがあるから」
「だからね」
「間違ったことは言わないわね」
「ええ、だからね」
それでというのです。
「いい助言があって貴女も人のお話を聞く人だから」
「それで決断するから」
「間違いはないわ、あと書類へのサインはね」
「それはなのね」
「もう貴女の名前を書いていいわ」
ドロシーのそのお名前をというのです。
「ドロシー=ゲイルとね」
「貴女の名前でなくていいのね」
「だって貴女もオズの国の王女だから」
それ故にというのです。
「私がいない時は代理でね」
「これまでもそうだったし」
「そうよ、サインしていた時と同じで」
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