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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第49話 本選二日目と夜の尾行
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それはラウラも一緒だろう?」
「むう、そういう事は言わなくてもいい!恥ずかしいではないか!」


 どうやら夕食を作っていてくれたらしく、わたしはリィンが作ってくれたオムレツを食べる事にした。一口食べてみるとトロっとした卵の触感とケチャップの酸味が絶妙にマッチしていてとても美味しい。


「リィンってオムレツ作れたんだ、知らなかったな」
「ロレントにいるときにエステルさんに習ったんだ。フィーばかりに作ってもらうのも悪いと思ってたし簡単なものくらいは作れるように練習したんだ」
「普段はフィーが食事を作っているのか?」
「ああ、最近になって家事とか調理の仕方を覚えだしたんだ。な、フィー」
「ん、乙女のたしなみ」


 ブイとピースをすると、ラウラは何か考え込むように腕を組んだ。


「ふむ……私も剣ばかりでなく女として、そういった事もできるようになったほうがいいのかも知れないな」
「別に男も女も関係ないと思うけど覚えて損はないんじゃないか?いつかはラウラも婿を取ることになるだろうし」
「婿か……あまり想像がつかないな」
「ラウラはそういった気になる人はいないの?門下生とかいいんじゃない?」
「皆はどちらかと言うと家族のようなものだ、それに年上ばかりだからな。できれば同年代の人物が好ましいが……」


 チラリと顔を上げたラウラの視線が「まあ今はそんなことを考えてもしょうがないだろう」と苦笑していたリィンを捕らえる、するとラウラの顔が真っ赤になってしまった。


「ラウラ、どうかしたの?」
「い、いや何でもないぞ!(私は何を考えているのだ!リィンを婿に取った妄想をするとは……)」


 ……これはもしかしてラウラも要注意しておいた方がいいのかな。今まで好敵手ポジションにいたから気が付かなかったけどリィンってラウラと同い年だし一番付き合いが長い異性だからそういう気持ちを持ってしまってもおかしくない。


(強力なライバルの出現……?)


 まあラウラが初心なだけって可能性もあるし今は様子見だね。


「あ、そうだ。リート、さっきエステルに会って伝言を頼まれたんだけど」
「エステルさんに……?(さっきフィーがこっそり出ていった事に関係がありそうだな)」
「うん、実はね……」


 わたしはエステルからの伝言を2人に話した。


「……なるほど、そういう事か」
「面白い話ではないか、是非とも力になりたいと私は思うがリィンはどうだ?」
「俺も異論はない、ロランス少尉と戦う時に有効な手段になるかも知れないしな」
「じゃあ決定だね、エステルたちは明日の朝に街道で待っているって」
「了解、それじゃ俺たちも明日に備えて眠る事にしよう」


 夕食を終えたわたしはお皿を片
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