機動戦士ガンダム
2093話
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るのか、見苦しく騒いだりはしない。
そして次の瞬間……俺達全員の姿は、ホワイトスターの転移区画に存在していた。
今までゲートを設置したのは空気のある場所だったので、当然ながらホワイトスターに転移する時にパイロットスーツを着て転移してくるような者はいない。
その為、現在俺達の姿は……正確にはセイラ達だが、色々な世界からやってくる者達が興味深げに眺めていた。
「もう、ヘルメットを脱いでもいいぞ」
そう告げるが、その言葉でヘルメットを脱いだのはセイラだけだ。
……パイロットスーツのヘルメットを脱いだ瞬間、金髪が光によって煌めく。
「お、おい。あのとんでもない美人……誰だと思う?」
「誰だろうな。ホワイトスターでもあまり見ないけど……ペルソナ世界だっけ? 新しい世界。そこじゃないのか?」
「じゃあ、あの金髪美人もペルソナ世界の人間なのか?」
「いや、ちょっと待て。俺が聞いた話だと、ペルソナ世界って宇宙開発とかが全然進んでないって話だったぜ? けど、アクセル代表以外が着てるのって、どう見てもパイロットスーツだろ。ってことは、多分MSとかそういうのがある世界なんじゃないか?」
「……つまり、新しい世界の住人という事かしら。でも……ペルソナ世界と繋がってから、そう時間が経ってないのよ?」
色々と聞こえてくる声があるが、今はその辺りはスルーしても構わないだろう。
「アクセル! お前、何でもう帰ってきてるんだよ!?」
そんな中、無視する事が出来ないような声が聞こえてきた。
声のした方に視線を向けると、そこにいたのはムウ。
心の底から不思議そうな表情を浮かべているが、俺はそれにセイラ達の方に視線を向ける事で答えとし……
「何だよ、ペルソナ世界の2人だけじゃなくて、こんな可愛い子とそっちのナイススタイルのお姉さんまで引っ掛けたのか? 相変わらずだな……お……ま、え……」
ムウが言葉に詰まったのは、ラルがとんでもない視線でムウを睨んでいるからだろう。
この視線はセイラとハモンのどちらに対しての視線だろうな。……どっちもって気がするけど。
ハモンはラルの内縁の妻だし、セイラにいたっては忠誠を尽くすべき相手だ。
そんな2人をこういう話題のネタにされたのだから、ラルが怒るのはある意味当然だ。
もっとも、実際に戦えば勝つのは間違いなくムウなんだが。
それでも気圧されるのは、やはりラルの気性から来てるんだろう。
微妙にコズンもムウを睨み付けているし。
「この連中はそういうのじゃない。それより、時差はどのくらいだ? 俺は向こうの世界に行った次の日に戻ってきたんだが」
その言葉に、ムウはラルの視線から逃れるように口を開く。
「へぇ、そりゃあ珍しいな。はこっちもお前さ
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